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アメリカ反同性愛者グループがカナダ政党の支配を計画
2005/06/04 23:46
(オタワ)保守派キリスト教団体はカナダ全域の約10のエリアで保守党選挙区を手中に納め、同性愛結婚法案の廃止を含めた、右翼的な公約を実現するとしている。
カナダの3州では 、保守党キリストグループ「フォーカス・オン・ザ・ファミリー」とアメリカキリスト福音派の団体と関係のある立候補が指名を得ている。内訳はブリティッシュコロンビア州で4人、ノバ・スコシア州で3人、オンタリオ州で1名。また、これらのグループは、カナダ各地でメンバーの教会会長職の獲得にも成功している。
その上でこれらのキリスト教団体は、これが始まりに過ぎないと言う。
カナダの有力紙The Globe and Mailは、これらキリスト教団体が、今年もしくは2006年の初めに行われる選挙の立候補者として、他の州においても保守党からの出馬の準備を初めていると報道した。
保守党は、仮に現国会で同性愛結婚法が通過しても、次の政権獲得時に同法の撤廃を保証したいとの考えを示している。
30日、保守党は同性愛結婚がいまだに禁止されている州で、法案化の予算案阻止を行った。
ポール・マーティン首相の自由党は夏の休会までには予算案を通したいと見込んでいた。しかし保守党は法案成立のための委員会で、時間稼ぎのため20名以上の参考人の召還を宣言している。
これによって、秋まで同性愛結婚法案が通過することはないだろう。
また、保守党は 次の総選挙まで同法案の決議が遅延されることを望んでいる。
キリスト教福音派はこの6ヶ月、誰が出馬するかを決める発言力を持つため、保守党の選挙区内で彼らの支持者を入党させることに躍起になって来た。
アメリカ・コロラド州、コロラドスプリングに拠点をい持つ保守党キリストグループ「フォーカス・オン・ザ・ファミリー」は数百から数千ドルを反同性愛活動を行うため、カナダでの入党に注いでいると伝えられ、またアメリアの「the Roman Catholic Knights Of Columbus」は10万ドルほどを費やし、同性愛結婚反対を国会議員に送るため、200万枚のハガキを作成しカナダ各地のカトリック教会で配布している。
4月には、保守党党首スティーブン・ハーパーが国会で、現在保守党を牛耳っているメンバーによって企画され、政権巻き返しを図るための演説を行った。
この際、ハーパー党首はカナダ各地からバスで乗り付けた15000人に向かい、もし保守党が政権を獲得した場合は同性愛結婚法を廃止をする公言した。
ハーパー党首と保守党はアメリカ共和党から援助をうけており、共和党のアドバイザイーとコンサルタントはカナダ保守党と1年以上共に活動している。
今月は初め、中道派のベリンダ・ストロナチ議員が保守党を離脱し自由党に入党している。同性愛結婚を支持しているストロナチ議員は、保守党員に幻滅したとコメント。また、保守党首ハーパーは極右派に気に入られるための行き過ぎた行動に告発を出している。 |