News
ヨーロッパ「同性愛嫌悪は今だ“深刻な問題”」
2005/06/06 05:15
(ブリュセッル)欧州議会の議長は、「ヨーロッパ連合には、世界で最も進歩的なLGBTに関する法律や、同性愛者に対する非難や攻撃に対抗する力強い条例がある。それにも拘らず、同性愛嫌悪による深刻な問題は今だ残っている」と発言した。
国際反ホモフォビアデーに関するJosep Borrell氏のスピーチによると、何百万というヨーロッパの同性愛者は、今も精神的な差別や物理的な暴力に直面して生きているという。
世界保健機関が、同性愛を精神疾患の公式リストからはずしてから15年。国際反ホモフォビアデーは、これを示し象徴するものである。
Borrell は、同性愛嫌悪への最も効果的な対策は、基本人権宣言の骨組みとして非差別主義を組み込み、彼の提唱を擁護するものでもあるヨーロッパ連合の新憲法条約であると、言及した。
「民族や国籍、社会的背景や宗教、性的嗜好が何であれ、ヨーロッパ連合の全ての市民は同じ権利を有する」とも発言した。
そして、ヨーロッパには、世界中に広まった同性愛嫌悪の廃絶を促進する責務があると、彼は警告した。
「精神的な差別や物理的な暴力と戦い続けることは、ここまで大きく成長したヨーロッパ連合としての我々の義務であり、そのような権利侵害は全ての国において、あらやる方法で克服されねばならない。」
ロンドンのデモ隊は、サウジアラビア国内で頻発するレズビアンやゲイの男性に対する容赦ない抑圧に反対した抗議を国際反ホモフォビアデーに当国大使館前で行った。
このデモの主催者の一人である Brett Locke は、「サウジアラビアの、民主主義的に選ばれたわけではない指導者達は、原理主義のイスラム教解釈を強要し、同性愛に死刑を課している。近年、もう何人もの同性愛のイスラム教徒が打ち首にされている。」と発言した。
|