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スコットランド、同性愛者の養育権を合法化
2005/06/15 11:26
(エディンバラ)スコットランド政府は10日、 同性愛関係の両親について養育権を認める予定であると発表した。
政府は養子縁組に関する法律において、法的な権利と責任の見直しを行うと発表。
既に同性愛者の養子縁組は合法化されているが、通常カップルのパートナーは冷遇され、また体外受精によりレズビアンの母親から生まれた子供の養育権は認められていなかった。
この件を10日発表した副文部大臣ユアン・ロブソンは、この見直しが養子縁組の手続きの迅速化につながると述べた。
専門家によるスコットランドの養子縁組のシステムに関するレポートに沿って、政府はこの決定しており、このレポートでは、養子縁組に関して同性愛への障害は取り除かれるべき、としている。
イングランドとウェールズでは既に変更が加えられている。
同性愛人権団体ストンウォール・スコットランドはこの発表に好意的だが、しかし全員がこの変更に満足しているわけではない。スコットランドのキース・オブライアン枢機卿は「同性愛カップルに養育権を認めることは、公益に反している。」 と語っている。
「このような法案は、家族の解釈を歪め、子供を傷つけ、同性愛者の地位を認めることとなる。」
また何人かのスコットランド議員も反対しており、法案への自由投票を要求している。
※枢機卿(すうききょう):ローマ-カトリック教会の教皇に次ぐ聖職位。教皇の最高顧問。
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