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エイズ感染者支援を妨害・国際人権団体、中国を非難
2005/06/16 23:56
【北京15日共同】国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチ(本部ニューヨーク)は15日、中国当局が、エイズウイルス(HIV)感染者を支援する国内の活動家らを拘束したり、暴力を加えたりしていると非難し、これらの行為を直ちに中止するよう求める報告書を発表した。
報告書は、感染者へ独自の支援活動をしたり、マスコミに発言している活動家らに対し、中国政府が組織的な嫌がらせを行っていると指摘。同性愛者にエイズ関連情報を提供するウェブサイトに反ポルノ法を適用し、情報面でも規制していると述べた。売血による感染が深刻な河南省では、地元当局が活動家ら数十人を拘束したと指摘した。
専門家によると、中国のHIV感染者は2010年までに1000万人を超える可能性がある。河南省では100万人以上が感染し、エイズで親を失った孤児は約10万人と推定されている。(日経新聞) |