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カナダ政府、同性愛者における結婚法の承認に向け夏期休暇を延期
2005/06/25 17:13
(オタワ)カナダ自由党の少数派は同性愛者間における結婚法の制定に対し、国会での投票に委ねる意向を議会に申し入れた。
度重なり繰り広げられている論争の末、自由党党首であるトニー・ヴァレリ議員は休暇開始予定の6月23日に至っても、議会にて引き続き投票運動をしていく考えを20日表明した。
カナダにおける結婚法改定の焦点となっている法案C-38 は、下院議員の大多数に支持されているものの、法的な手続きの論争や周囲の風当りを受け、足踏み状態が続いている。
NDP (新民主党)によって支えられている保守党は、自由党が同性愛者結婚法の制定をめぐり、総力を尽くすことを恐れ、また同法に対するいくらかの自由党議員による反発や議論を妨げている視野の狭い党員に恐怖感を抱いていると指摘した。
一方、自由党は、制定に対し保守党が妨害しており、これは保守党員自身も確実に認めていることであると回答した。ポール・マーティン首相とヴァレリ議員の両者は議会が夏期休暇に入る前までに結婚法の明確な事項の取り決めを行うとしている。
ヴァレリ氏にとってこの延長こそ第一優先であることに変わりはないが、460億ドルの追加予算を可決することも同様に重要である。また記者団の質問に対し、もし議会がこのまま延長されるようであれば、予算は今週中にも通過するであろうと言及した。
NDP のリーダーであるジャック・レイトン氏は「私たちはマーティン氏が主導になる時期であると信じている。実際、以前はおろおろしていた。今は尚更うろたえている。」と述べ、ヴァレリ氏はもし議会が7月にまで長引くようであれば、秋の開期からその分差し引くことも考えると付け加えた。 |