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英メソジスト教会、同性愛カップルが教会で「祝福式」を承認
2005/07/05 02:41
英メソジスト教会は、パートナーシップ法に従い、合法的に登録され「パートナー」同士と認められたカップルに限って、教会で「祝福式(blessing)」を受けることを認めるガイドラインを発行することになり、実質的に同性同士の「結婚」を認める、英国で最初のキリスト教団体となることが伝えられた。
英国政府は今年12月5日に、通常の登記所での民事婚のように登録を行うことで、同性愛カップルにも通常カップルと同じ法的権限を認めるというパートナーシップ法の施行を予定している。今回のガイドラインの内容は、教会が同性愛に対して寛容になりつつあると示唆された、報告書に基づいて行われた議論の結果が反映されたものと説明されている。
29日に行なわれたメソジスト教会の会合では、このようなカップルの教会での「祝福式」を認める内容を盛り込んだ国内のガイドラインを、パートナーシップ法の施行以前に公開するとしている。
「同性愛者同士の結婚を認めるのと同じ」という批判に対して、メソジスト教会では、「教会での『結婚式』はあくまで異性同士の婚姻のみに限定されるべきとの方針に沿う」との見解を発表。また、このガイドラインでは、同性同士が教会で祝福されることをよしとしない教会関係者の心情は尊重するとしており、教会によっては同性同士の「祝福式」が行われない場合もあることが言及されている。 |