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エルサレムプライドパレードで暴行
2005/07/07 03:08
(エルサレム/イスラエル)エルサレムゲイプライドパレードで行進していた3人が宗教的過激派に刺され、12人以上の同性愛反対者が逮捕された。
パレード開始直後、ベンヤフダ通りを行進する人々の中に若い男が分け入り、男性1名、女性1名を刺した。3人目の被害者は刺された2人を助けようとした行進者だった。3人は病院に運ばれ、容態は安定している。容疑者は警察に拘留中。
パレードが行われている最中、約1000人の同性愛反対者がパレードの道沿いに列を作り、小便の入ったボトルなどを行進する人々に向けて投げつけたり、「AIDSにかかったやつらは病院にいろ!」や「同性愛は病気だ!」と書かれたポスターを掲げていた。警察はユダヤ教の過激派メンバー12人を道路を遮断し、行進を妨害しようとした容疑で逮捕している。
エルサレム市長ユリ・ルポリアンスキーはパレードを禁止しようとしたが、プライドパレードを組織した同性愛者権利団体のジェルセレム・オープン・ハウスは告訴し、裁判所は市長に毎年恒例のパレードに干渉しないよう命じた。
判事は市当局にはパレードを中止する正当な理由がないとし、市長は異なる意見をもつ人々に対して偏見をもって対応すべきではないと述べ、市当局に対し、行進者たちの安全を確保しレインボーフラッグをパレードの道程に掲げることと、プライドパレードの費用の一部約6500ドルを負担するよう命じた。また裁判費用として追加6500ドルの支払いも命じている。
ジェルセレム・オープン・ハウスは2年にわたり、市長と論争してきた。
昨年のパレードの前にも市長は公然とパレードを非難した。彼はレインボーフラッグをパレードのルートに掲げるのを中止し、2003年、2004両年のパレードの費用を支払うことを拒否している。
先月ジェルセレム・オープン・ハウス(JOH)は、今年の夏に開催される予定だった大きな同性愛イベントであるワールドプライドを延期した。JOHは今年のワールドプライドとガザ地区からの撤退が同時期になるかもしれないため延期したといっている。
1月に保守的なラビ、イスラム教僧侶そしてキリスト教原理主義者はめったにないほどの団結をみせ、ワールドプライドを妨げる行動を始めた。
イスラエルのスペイン系ラビの代表シロモ・アマーは「同性愛者たちは我慢できないほどひどく深い悲しみを生み出している。」と記者会見でのべた。
「われわれは聖なる街を汚す者がくることを認めるわけにはいかない。そういった人々がエルサレムにくることは見苦しく、不快だ。」スーフィ教主アドベル・アジィー・ブッカリも記者たちにそう語っている。 |