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神戸エイズ国際会議、市民社会との対等なパートナーシップを
2005/07/08 04:37
神戸市で5日閉幕した「第7回アジア・太平洋地域エイズ国際会議」に参加した性産業従事者や同性愛者、HIV(エイズウイルス)感染者らでつくるNPOを結ぶ七つのネットワーク「セブンシスターズ」などは閉会式で声明を発表。各国政府に「HIV感染者や社会的弱者を含む市民社会と対等で有意義なパートナーシップを築き、エイズ感染の抑制に努めること」を要求した。
声明は「エイズの予防や治療でさまざまな格差が存在するのは、各国政府が目標を達成できていない現れ」と指摘。国連エイズ特別総会の宣言などで表明されてきた目標を達成するため、各国が速やかに行動を起こし、必要な保健予算を確保することを求めている。
また、エイズ拡大防止に向けては、男性同性愛者の対策は重要テーマの一つであり、同性愛者や支援者でつくる大阪市の団体が4日までの3日間に、自主的な取り組みを紹介するブースを設置、海外からの参加者と交流を深めた。
この団体は1998年に設立、大阪市北区の繁華街に拠点を置く「MASH大阪」(鬼塚哲郎代表)。
鬼塚さんは、大阪府内に男性同性愛者が10万−20万人いると推定、「予防に関する知識を広め対策を取ろうと思った」と話す。
2000年から飲食店など約200店と協力するなどし、これまで着用を呼び掛けるメッセージを入れるなど19種類のコンドームを作り、16万個を配った。また予防方法などを記した冊子を毎月6000部印刷。月に一度勉強会も開いている。 |