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割礼によりHIV感染の危険性を劇的に減少させる可能性
2005/07/22 19:40
フランスと南アフリカの研究者による新しい研究によると、割礼した男性は性行為によるHIV感染の危険性が最大で70%減少する可能性があるとウォールストリートジャーナルが掲載した。
今月末、ブラジルで開催されるHIVの発病と治療についての第3回国際エイズ学会集議会で発表される予定のこの研究は、南アフリカで18歳から24歳のHIVネガティブの異性愛者3000人(その半数がこの研究のために割礼をした)の情報に基づいている。
研究者達は当初21ヶ月間の研究を予定していたにもかかわらず、たった12ヶ月間のデータで割礼をした男性達のHIV感染レートが劇的に低かったことを明確に証明した。
研究中のHIV感染率は「非 - 割礼」男性10人に対し、「割礼」男性は3人だった。 研究は初期段階で中止され、HIV感染の危険性を下げるため「非 - 割礼」男性に割礼手術の実施を認めた。
この研究はセーフセックスキャンペーンが不十分であったり、文化的慣行でコンドームの使用が妨げられている資源不足の国々にとって、割礼がHIV感染の拡がりを鈍化する効果的な方法の可能性を明示しているとこの研究者達は発表した。
この研究は女性をセックス対象とした男性だけに基づいているにもかかわらず、研究者の何人かは行為を行う側、いわゆるトップの「割礼」同性愛やバイセクシュアル男性達によるアナルセックスにおいても、HIV感染の危険性が「非 - 割礼」男性よりも低い可能性があると早々に理論立てた。
「非 - 割礼」男性のHIV感染の危険性が高い理由は、HIVが含まれる可能性のある体液が陰茎包皮下に付着し、HIV感染しやすいペニスの細胞や陰茎包皮の細胞と常に接触し続けるためである。包皮を取り除くことにより、体液とこれらの感染しやすい細胞との長時間の接触を防ぐ。 |