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カナダ上院、全国規模の同性結婚合法化承認
2005/07/25 17:12
カナダの上院は19日火曜日深夜、保守派や宗教指導者の激しい反対にもかかわらず、全国規模で同性結婚を合法とする画期的な立法を可決した。
この法案は早ければ水曜日にも調印され、正式に法律となる。同法案は、旧来の男女間における結婚と同じ法的権利を認めるものであり、カナダの多数の州では既に合法であった。
ポール・マーティン率いる小数派、自由党政権によって立案されたこの法律案は、上院を難なく通過している。下院を通過した法案の上院での審議は基本的に形式的なものであり、同法案も先月末に下院を通過している。
同法案はカナダ総監の調印後、正式に法律となる。法律化されるとカナダは、オランダ・ベルギー・スペインに続き、世界で四番目の全国規模で同性結婚を合法とした国となる。
賛成47・反対21の上院投票結果は、数年に及ぶ法廷闘争と、家族・宗教グループ・政治的盟友をも分裂させる議論の結果である。
ローマ・カトリック教徒であるマーチン首相は、個々人の信条に関係なく全てのカナダ国民が結婚において、同じ権利を保証されるべきであると述べている。
教会は、聖職者達が同性間の結婚式遂行を強制されるかもしれないとの懸念を表明している。しかしながら今回の立法においては、シビルユニオンのみがその対象とされており、宗教上の事柄は対象外である。
したがって聖職者達が自ら選択しない限り、彼らが同性間の結婚式を強制されることはない。
カナダでもっとも普及している宗派、ローマ・カトリック教会は激しくこの立法に反対してきており、この法案は特に子供たちにとって有害であると述べている。
アメリカではマサチューセッツ州のみが、同性結婚を認めており、バーモント州とコネチカット州は同性間シビルユニオンを承認している。
2003年にオンタリオ州と、ブリティシュ・コロンビア州において初めて同性結婚が認められて以来、何百もの外国人が民事婚を求めてカナダに来ているが、全ての国、あるいは州がこの結婚を認めているわけではない。
アメリカ合衆国政府は同性間の結婚を認めておらず、ほとんどの州はどこで結婚したかに関わらず、ゲイあるいはレズビアンカップルからの結婚証明書の承認を否定している。 |