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イランで10代の同性愛者二人が絞首刑に
2005/07/30 16:27
今週、身元不明のイラン人である10代の少年の同性愛者2人が同性愛の罪で国内にて絞首刑を受けていたことが判明した。
ロンドン・タイムスによると、少年たちはイラン東北部のマシャード市の中心にあるエドラット(裁判所)にて処罰を受けた。イランではイスラム教のシャリア法を採用しており、同性間における性交行為は死刑罪に当たる。
両少年は名前の頭文字だけ(MAとAM)が公表され、1人は18歳で、相手は18歳以下であった。
2人は同性同士での性交行為を認めたが、性的行為をしたことのある大多数の少年たちは同性愛が死刑罪に当たるということに気づいてすらいないとして告発された。
ロンドン・タイムスによると、10代の少年たちは14ヶ月にわたって刑務所に監置され、実刑の直前までに厳しく叩かれたという。
18歳以下の少年側の弁護士であったルホラー・ラザザダー氏は彼が刑罰を受けるには若すぎることに加え、裁判所側も彼の年齢について熟考すべきとの見解を示した。しかしながら、最高裁判所はテヘランにて彼を絞首刑にするとの判決を言い渡した。イランの法律下では、少女は9歳、少年は15歳になった段階で絞首刑の対象になる。
イギリスの人権団体アウトレイジ( Outrage! )によると、3人の他の少年が警察によって射殺されそうになったが、彼らは隠れ家に行き、見つかることはなかった。もし見つかれば、彼らは処刑になる可能性があった。
この2人の少年のニュースは初め、ISNA(イラン学生ニュース団体)によって火曜日の朝、伝えられた。その後の報道はISNAの系列であるIran In Focusによって伝えられ、その少年たちが13歳の少年に対して性的嫌がらせをしたとして処罰されたとしている。しかし ISNA はその性的嫌がらせは全くなかったと伝えている。
「これはイランにおけるイスラム系ファシストによる新しい残虐行為だ。 1979年にアーヤトッラー(イスラム圏の権力者)の力が衰えて以来、 4,000人以上ものレズビアンやゲイが処罰を受けている。」とアウトレイジのメンバーであるピーター・タチェル氏は述べた。
アウトレイジは世界中に緊急策を取るよう呼びかけており、イラン国内の大使に対して異議の申し立てをするよう世界の指導者に働きかけている。またアウトレイジは彼らにもイランに対抗する緊急策を取るよう交渉を進めている。 |