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学生運動家が同性愛者からの献血を禁止するよう抗議
2005/08/06 16:11
アメリカ、メイン州大学の姉妹校であるニューイングランド大学で、男性同士で性行為をした男性からの献血を10年以上禁止するよう訴えるデモがあった。
学生は国内での輸血の際に、HIVによる感染を未然に防ぐためだと主張。また、ゲイの男性は遺伝的に病気であり、健康な人々を守るためとほのめかした。
すでに同性愛者の輸血禁止に対しての問題は終結しているが、現在、大学生がFDA(米国食品医薬品局)に直接圧力をかける代わりに、アメリカ国内で最も大規模な献血機関であるアメリカ赤十字をターゲットした抗議活動を試みをしている。
活動家は、もし赤十字は体制を変えれば、FDAもそれに続くだろうと述べている。
大学と同性愛権利団体は、その政策自体が時代遅れであり、非効率で、同性愛恐怖症(ホモフォビア)の表れであると反論している。
FDAによると全ての血液は使用前に検査を受けるが、活動家は「男性間で性的な接触があったかどうかを献血前に把握することが必要であり、提供者の性的志向に関わらず、安全でない性行為をした人々による血液の混入を未然に防ぐことが必要だ。」としている。
メイン州にある大学で5月に行われた新しい論争では、生徒会が大学のキャンパスから赤十字の献血を禁止し、FDAのルール変更を支援する献血会社のみ、献血活動を許可している。
論争の渦中にある政策は1990年のもので、1977年以来続いた、他人と性交渉を行った者の血液の寄与は禁止するといったルールを修正したものである。
1983年には、政策としてのガイドラインが制定され、HIV防止のために血液検査が義務付けられたが、男性間同士の性行為によるHIVの感染を考慮して、地域によってはまだそれを続けているところもあるという。
FDAは同性愛者から寄与されたHIV血液が、システム上検査を通過して輸血されることはまずないと述べた。
アメリカでは1,400万人分の血液が毎年寄付、処理されている。2000年、FDAのメンバー6、7人が男性間同士で性行為があった者の輸血に対して依然として反対を示唆していた。 |