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ロシアの同性愛者 初のプライド開催を計画
2005/08/08 15:33
(モスクワ)ロシアのLGBT権利団体は、来年5月のモスクワでのプライドパレードに向け、モスクワ市長府に許可申請をする予定であることを明らかにした。許可が下りれば、ロシア初のプライドとなる。
ゲイ・ロシア・プロジェクトのリーダーであるニコライ・アレクセイェフ氏はニュースカンファレンスにおいて、1993年に反同性愛法の廃止された記念日である5月27日を、プライド開催日として検討していると話した。
ロシアの同性愛者は、2001年に首都モスクワでのパレード開催を計画していたが、政府から「国民の宗教感情に反する」として、開催申請を却下されていた。
アレクセイェフ氏は「パレードは日曜日に開催される予定であるため、許可が下りることを信じている」と話した。
市長府は、許可を出すかどうかについては態度を表明していない。アレクセイェフ氏は、プライド開催申請への許可が下りなければ、ストラスブールにある欧州人権裁判所へ訴えることも辞さないとしているが、同裁判所が訴えを取り上げるかどうかは疑問視されるところである。
プライド主催者は、開催に向け、政府役人、いくつかの元共産主義衛星都市に住む反対者を説得しなければならない。
1991年に旧ソ連から独立したラトビアでは今月初め、裁判所が「プライド開催不許可」としていた市の決定を覆した。首都リガでは過去に、プライド開催中にその開催に抗議した人々が逮捕された事実がある。
6月にはポーランドの首都であるワルシャワの市長がプライドを禁止している。2,500人は市長の命令に拘らず、プライドでの行進を行った。 |