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スペインが外国人の同性婚に門戸を開く
2005/08/18 08:15
(マドリード)スペインの法務省は、インドでは同性婚が違法とされているためスペイン人とインド人の同性婚を認めないと決定を下したカタロニア判決を覆し、スペインの合法的同性婚は外国人の同性婚をも認めるものとした。
カタロニア判決以来、非常に多くの外国国籍を持つ同性愛者はスペインの様々な地域で結婚することが出来ないと言われている。
法務省は同性愛者の結婚を制限することは違法であるとし、今週公報で公にされた決定では省側は、スペイン人と外国人のカップルやスペインに住む同性愛の外国人カップル間での結婚はたとえ諸外国の法律が同性婚の合法性を認可しなくともスペインはスペインの重要な法律に適するものとして同性婚は合法である、とする結論に達した、と述べた。
スペインは6月に世界で3番目の国として同性婚を認める国となった。カナダはその1週間後に同性婚を合法化する法案を可決した。
カナダは外国人による同性婚に制限をかけていない。2003年のオンタリオ州で同性婚を禁止する法律がひっくり返ってから、何千人ものアメリカ出身の同性愛者は結婚を求めて国境を渡っている。
ベルギーも外国からの同性婚を受け入れている。しかしどちらかが3ヶ月間ベルギーに移住している必要があり、またオランダでは少なくとも一人がオランダ人であるか在住者でなくてはならない。
アメリカではマサチューセッツ州だけが同性婚を合法としている。1913年のマサチューセッツ州の州法によると、同性婚を違法とする地域の出身である同性愛者間の結婚は認められていない。しかしそれはすべての国の同性愛者に道を切り開き、カナダ、ベルギー、オランダ、およびスペインに住む同性愛者の結婚を許可することとなった。現在この法案は未だ上訴中である。 |