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カリフォルニアの医師がゲイにおける健康管理のあり方について再検討
2005/08/20 15:15
カリフォルニア医学会が裁判所に提案した「宗教上のモラル判断基準」の医療のあり方に対して改める動きがみられた。この提出された書類には、同性愛者に対する差別意識の現れがあり、医療に携わる労働者は、今回の医学会の考えに首をかしげていた。
きっかけは一部の医療関係者が自身の宗教観点からレズビアンカップルの体外受精治療を拒否したことに始まる。
カリフォルニア医学会とキリスト系医療歯科団体は、この医療機関の行った拒否を認めており、7月に参考意見を含んだ書類を裁判所に提出していた。
これに対しゲイ・レズビアンをはじめとした団体が強く反発、これを不当として裁判所に法廷での参考人聴取を申し立てた。
地元サンフランシスコ通信によると、カリフォルニア医学会のスポークスマンピーター・ワーレンは今回の申し立ては不明瞭な点が残り、提案の徹回を検討しているという。カリフォルニア医学会はレズビアンカップルへの医療サービス拒否を確認できなかった事実を認めた。
ゲイ・レズビアン医学会理事のジョエル・ギンズバーグ氏は、「医師が患者への医療サービスを行うのは当然であり、患者への基本的権利は確立されている」と述べた。
しかしながら「これでカリフォルニア医学会とキリスト系医療歯科団体が医療倫理に則る行為を行っていないのは明らかだ」とした。
--- カリフォルニア医学会の申し立てに対し反対しているのは以下の団体 ---
ゲイ・レズビアン医学団体 反差別連盟 米国 HIV 医学協会 国際エイズ医師協会 米国医学学生団体 南カルフォル二ア米国 HIV 医学協会 アジアパシフィック協会 ビネスターヒューマンサービス カルフォル二アヘルスネットワーク カルフォル二ア女性法律センター ロスアンゼルス移民団体 マウタープロジェクト ヒスパニック防衛教育基金 国民健康プログラム機関
レズビアンカップルの体外受精治療拒否が発覚したのは、医師が治療を拒んで訴訟に至ったからだとワーレン氏は述べた。
今回のカリフォルニア医学会の申請の全容と騒動が解明されるまで、参考人聴取を検討する方針だという。慎重に正しい判断を下したいとしている。 |