ニュース
フィラデルフィアではゲイ観光事業が人気大爆発
2005/08/29 07:29
(ペンシルベニア州、フィラデルフィア)「ゲイ観光客は、キャンペーン前に比べて30パーセント以上多くのお金を、フィラデルフィア市で支出している」−フィラデルフィア市観光委員会が、観光事業におけるゲイフレンドリーマーケティングキャンペーンに着手してから14ヶ月後の先日、調査結果を公表した。
ゲイの観光客が同市を訪れた際、昨年、1日平均233ドル(日本円でおよそ2万6千円)を支出し、2003年の1日平均179ドルを上回った。
グレーター・フィラデルフィア・ツーリズム・マーケティング・コーポレーション・アンド・コミュニティーインク(GPTM )による調査結果は、30ページに渡り‘ゲイツーリズム2005に掲載されている。
調査結果は、同市観光委員会がゲイ観光事業に1ドル投資するごとに、153ドルが観光客によって支出され利益となっていることも公表している。ゲイ観光客は、アメリカの観光事業に毎年540億ドル(5兆9千4百億円)の利益をもたらしている。
GPTMCの調査担当主任のデボラ・ダイアモンド氏は、「‘ゲイツーリズム2005'の調査結果は、ゲイ観光事業がもたらす強力な経済効果について、その前例のない可能性を示している」と述べた。またダイアモンド氏は「私たちは、ゲイの宿泊観光客が一般宿泊客の2倍もの金額を支出するという調査結果に驚いています。それぞれゲイ観光客は233ドルの支出。一般観光客は101ドルです」とも話す。
‘ゲイツーリズム 2005 'には、フィラデルフィア市におけるレズビアン観光客についての調査結果も掲載されている。レズビアンツーリズムを対象とした今回の草分け的調査により、レズビアン観光客はゲイ観光客に比べて比較的若く、友人よりも自分のパートナーと一緒に同市を訪れていることが分かった。ゲイ観光客とレズビアン観光客の1日あたりの平均支出金額は、ほぼ同じであることも調査で明らかになっている。
「ゲイツーリズム2005に掲載された今回の調査結果は、レズビアン観光事業についての今までの概念に疑問を呈することになった点で、意義深く」、また「ゲイ・レズビアン観光事業は、世界中の観光地にとって、大きな成長へのチャンスであり続けるだろう」と、サンフランシスコに拠点を置くコミュニティー・インクの社長 トーマス・ロス氏は話した。 |