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コカ・コーラ社がゲイの雇用者を解雇処分に
2005/09/13 14:48
(メキシコシティ)メキシコにあるコカ・コーラ工場のシニア・マネージャーは、従業員がゲイであることを理由に解雇をしていた。
ロバート・メンドーザ氏は、コカ・コーラ、フェムサ工場で7年勤務。しかし、社内で彼が同性愛者であることが発覚してから、彼の給料は凍結され、昇格も不可能になった。その後、彼は解雇された。
コカ・コーラ、フェムサ工場は南米で一番大規模な工場であり、米ジョージア州にあるコカ・コーラ本社(アトランタ)と経営面では直接関係無いものの、フェムサ工場は世界のコカ・コーラ市場の利益の約10%を占める。
メキシコでは雇用において同性愛者に対する保護や法律がない。「コカ・コーラ、フェムサ工場は明らかに差別的であるが、それはコカ・コーラ・インターナショナルの規約に反する。」と差別撤廃委員会のアートゥロ・ディアズ氏は述べた。
米コカ・コーラ社は2002年以降ゲイやレズビアン雇用者のパートナーに対する手当てを完備し、差別の撤廃をうたった。しかしながら独自の工場にはその政策が適応されてはいない。
メキシコシティにあるコカ・コーラ、フェムサ工場はメンドーザ氏の解雇処分が同氏の性的指向によるものではないとし、コカ・コーラ社はあくまでも彼の仕事振りが会社側の期待に沿わなかったとしている。
メンドーザ氏はコカ・コーラ、フェムサ工場を去って以来、まだ仕事を探すことが出来ないと述べている。 |