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カリフォルニアのゲイの喫煙量は平均の2倍
2005/09/17 17:44
(カリフォルニア州ロサンゼルス)カリフォルニア州厚生局による最新の調査で、ゲイコミュニティーに属する人たちの30%以上が喫煙をすることが明らかになった。この数字は、カリフォルニア州の喫煙平均率15.4%のおよそ2倍。
特定の集団を対象とした本格的な喫煙調査は、今回が初めて。調査結果からは、一般的には喫煙率が減少していると言われる中、同性愛者の間の喫煙率にはその傾向が見られないことが分かる。
レズビアンやバイセクシュアルの女性の喫煙率(32.5%)は、一般女性の平均喫煙率(11.9%)のおよそ3倍。ゲイやバイセクシュアルの男性の喫煙率(27.4%)は、カリフォルニアに住む一般男性の平均喫煙率(19.1%)をはるかに上回るということが、調査で明らかになった。
年代別で見ると、最も喫煙率が高かったのは18歳から24歳までのLGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー)の43.7% 。カリフォルニアに住む同年代の一般喫煙率16.6%に比べ、2.5倍。18歳から24歳までのレズビアンの喫煙率は47.0%、ゲイの喫煙率は37.4% 。
今年度の州予算には、喫煙コントロールと喫煙抑制活動のために300万ドルが増額、計上されている。このうち260万ドルは、州内各地にある、喫煙率の高い集団を対象として活動を行うコミュニティーグループへ交付される。
カリフォルニア州厚生局のハワード・バッカー氏は、調査結果について「非常に啓発的であり、どういった人たちを対象として喫煙(禁煙)対策を進めたらよいかをよく知る上で、非常に有効なものとなるでしょう」と話している。 |