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‘21歳未満のゲイの性行為を禁止する法律は違憲'の判決を受け 香港政府が控訴
2005/10/12 13:55
(香港)9月30日金曜日、「21歳未満のゲイの性行為を禁止する法律は人権侵害に当たる」とした8月の判決を受け、香港政府が控訴した。(>>関連ニュース)
'21歳未満のゲイの性行為を禁止した法律'の違憲性を主張する20歳の男性同性愛者の弁護士マイケル・ヴィドラー氏は、政府が控訴を決めたことに驚いていると話している。
ヴィドラー弁護士は「私のクライアントは、彼と全ての香港の人々の権利のために闘い続ける。そして、政府が香港を国際都市だと主張するなら、これらを素直に認めなければならない」とも話す。
裁判区の報道官は、開廷日程は未定と発表している。 香港の現行刑法では、16歳以上の女性同性愛者と異性愛者に性行為の自由が認められている一方で、同意の上だとしても21歳未満の男性同性愛者間の性行為は違法とされている。有罪となった場合には、無期懲役となる可能性もある。
高等裁判所は、現行刑法が男性同性愛者に差別的であり、大幅な自由と権利を市民に保障する1997年以降の香港憲法に反するとの判断を下している。
香港は1997年にイギリスから中国へ返還され、中国政府の掲げる「一国二制度」の下にある。中国では、同性愛は未だにタブー視されている。
8月の判決でマイケル・ハートマン判事は、刑法が男性同性愛者に対して定めている内容は重く、恣意的であり、男性同性愛者の私生活の最もプライベートな部分に関して自治権を侵害していると述べた。
ハートマン判事は、刑法改正後に男性同性愛者が性行為を認められる適切な年齢について、提案は行っていない。 |