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ネパール、初のレズビアン人権団体が発足
2005/10/13 13:48
(カトマンドゥ)ネパールで初めてとなるレズビアン人権団体が発足した。「ブルー・ダイアモンド・ソサイエティ」は国内でも唯一のLGBT団体となり、首都カトマンドゥで活動を開始する。
インドとチベットに挟まれた山脈地帯にあるネパール共和国は、ゲイの迫害という長い歴史がある。国内のレズビアンにとっても同様で、そのような女性たちは行き場を失うという。
「多くのレズビアンたちはネパールでトラウマや困窮に直面している。」と語るのはブルー・ダイアモンド・ソサイエティの代表。「家族や社会の伝統的な信条の恐れによって、自分の性的指向を隠す度、彼女たちは困惑している。社会が信じるものは、女性同士を含め同性愛行為は不自然で病気の一種。したがって、ネパールのレズビアンは伝統的な結婚を強制的にさせられ、生涯を通じて本当の気持ちや愛情を隠し続けなくてはならない。」と続けた。
レズビアンのサポート団体である「Mitini」は、まず初めに自分自身を表現することを呼びかけている。現在は、ネパールにいるゲイやレズビアンは法的権利や保護がない。
2004年にカトマンドゥで公平な権利を求めるために同性愛者がデモを行ったが、警備隊に殴られるなどし暴徒化。デモはヒマラヤ地方のシンガ・ダーバーにある国会の前で起こり、ブルー・ダイアモンド・ソサイエティが組織。集まった当事者は同性愛行為の禁止と市民権を与えるよう首相に抗議、申請をした。
また、今年4月には、カトマンドゥの警官がトランスジェンダーの人々を襲撃する事件も起きている。
>>ブルー・ダイアモンド・ソサイエティ |