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人気ラッパー"ショーン・ポール"がヒップホップの同性愛者嫌悪を批判
2005/10/15 13:51
(ハリウッド)先日、ラッパーのカニエ・ウェストが同性愛者を嫌悪するミュージシャンを批判したのも記憶に新しいが、彼に続き同性愛嫌悪を批判して注目を浴びている人気ラッパーがいる。
ジャマイカ人の人気ラッパーであるショーン・ポール(Sean Paul)は、他のアーティストに対し、性のあり方、意識についてもっと心を開くよう訴えている。
ポール氏は、ジャマイカ人ラッパーの新星として"Shake That Thing" や "Dutty Rock"といった楽曲を次々とヒットさせ、R&Bアーティスト、ブル・カントレル(Blu Cantrell)の"Breathe"にフィーチャーされるなどの人気ぶり。
UKの音楽雑誌「ガーディアン」では、他のアーティストに対して同性愛嫌悪的な歌詞を見直すよう語っていた。
また、そのような暴力的な楽曲によって、ジャマイカの音楽やメッセージ性が失われることについても警告している。
「時々人々は考え方を柔軟にする必要がある。」彼は反同性愛的な歌詞で悪名高い、"Chi Chi Man" という曲を出しているラッパーグループのTOKを批判。「こいつらに今すぐ聞きたいのは、なんで同じことを何度も言ってるんだ?彼らは素晴らしい音楽観さえ痛めつけている。」
世界中のゲイ・レズビアン団体は、同性愛嫌悪的な音楽(特にジャマイカ人のアーティスト)を止めさせるために積極的である。実際たくさんのレゲエ・アーティストがヨーロッパや北米などで訴えられている。
公共の場所でそのような音楽を流すのは止めて欲しいとの抗議が殺到したため、イギリスのLGBT団体、アウトレイジは今年の初めから同性愛嫌悪的なアーティスト、レコードレーベルのボイコットを行ってきた。
先日発売され、既に100万部をセールスしたカニエ・ウェストは、MTVの特番で同性愛者嫌悪を批判したばかり。(>>関連記事)
また、ショーン・ポールは最新作”The Trinity”を9月27日にAtlantic Recordsからリリース。ファーストシングル”We Be Burnin”は全米各地のラジオ局、BETでヘビーローテーション中である。
>>"ショーン・ポール"オフィシャルサイト |