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カナダ レズビアンの議員が政党党首に当選
2005/10/18 07:30
 （ニューブロンズウィック州フレデリクトン）アリソン・ブリュワー氏は、北アメリカでは初めてとなるレズビアンの政党の党首となった。ブリュワー氏はニューブロンズウィック州で、新民主党の党首に当選。新民主党が同州で行われる次期選挙で勝利すれば、ブリュワー氏は、カナダは初めての同性愛者州知事になる。
ブリュワー氏は、当選した日を「レズビアンとゲイコミュニティーにとって歴史的な日」と呼び、次期選挙では、新民主党が過半数の議席を獲得できるよう躍進させたいと語った。
「バーナード・ロード氏とショーン・グラハム氏に存在を思い知らせ、私が次期選挙での勝利に向けて前進していることを伝えたい」と、当選が決まった後、ブリュワー氏は語っている。
ロード氏は、ニューブロンズウィック州保守党の党首で、現職の州知事。グラハム氏は同州自由党の党首。世論調査では、保守党、自由党共に、新民主党よりも多くの支持を得ている。
当選後、ブリュワー氏の20歳になる息子は彼女にハグをし、「私たちのリーダーです。ずっと私たちのリーダーであり続けるでしょう」と宣言した。
ブリュワー氏には他に2人の成人した子どもがいる。１人は、ゲイアクティヴィスト（同性愛活動家）のジャーナリストとして活動し、フレデリクトンにあるフレデリクトン中絶クリニックの代表を経た。最近の4年間は、カナダでも北に位置するヌナヴット準州で政府のシニアアドバイザーとして過ごしているという。
州内では、1998年にゲイ・プライド週間の宣言を拒否したフレデリクトン市長のブラッド・ウッドサイド氏とのバトルを繰り広げた人物として知られている。ブリュワー氏は、この件をニューブロンズウィック人権委員会に持ち込み、ウッドサイド市長はゲイ・プライド週間の宣言をするように委員会から勧告を受けた。
ブリュワー氏が中絶賛成論者であること、同性愛者であることを理由に支持を取りやめる有権者も出るものと見られているが、同氏は、今まで主張してきた政策の変更は行わないと述べている。
「私は、これらのこと（中絶や同性愛の問題）について訴え続ける。党首として、有権者の声を聴きさまざまな意見を尊重しなければならないが、女性には選択の権利がないと考えている人は間違っているし、カナダに住む同性愛者には異性愛者と同じ結婚の権利を認められないと主張する人は、間違っている。これらの意見には、耳は傾けられない」とブリュワー氏は語った。 |
