ニュース
パキスタンで初の同性結婚
2005/10/23 13:41
地元メディアの報道によると、パキスタンでは初めての同性同士の結婚がなされた模様。
先日、
アフガニスタン国境付近から少し離れたカイバー地方で42歳のアフガニスタン出身の難民者が結婚式を開いたという。
保守的なムスリム国家であるパキスタンにおいて、同性間の結婚は合法ではない。そして、結婚式を聞きつけた地元の人たちは「宗教的、民族的価値、道徳を破壊するもの」と、カップルを追放したという。
「華やかで盛大な式」
地元のウルドゥー語新聞では、リアクァット・アリーという名の男性が「相手男性の花婿」として掲載されている。
紙面では、男性の両親は息子の結婚式で40,000ルピー(約10万円相当)の贈り物を受け取ったと掲載されていた。また「結婚式は民族間の結婚として華やかに、盛大に行われた。」と書かれている。
BBCのイスラマバード特派員のアーマー・アーメッド・カーン氏は、「同性愛というテーマはタブーとして国に残しつつも、パキスタンでは比較的あることだ。カラチやイスラマバードのような大都市で一緒に暮らすゲイのカップルは増えているが、結婚というのは前代未聞。」と語った。
パキスタンの法律下で、同性間の性行為が発覚した場合、禁固2年が科される。また、イスラム法では100回鞭で叩かれることもあり、最悪の場合、投石による死刑が言い渡される。
今年5月にカイバー地方で逮捕されゲイのカップルは、同性間の性行為をした疑いで人前で鞭に叩かれたという例もある。 |