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シドニーのゲイ・フェスティバルが新たな財政難に直面
2005/10/25 14:47
(シドニー・オーストラリア)マディ・グラ社が倒産を発表し、自治体を基に事業縮小の再建を始めてから三年が経た今、またもや深刻な資金不足に直面している。
世界的に有名なゲイ・フェスティバルへ多くの資金援助を行っている、二つのイベント用前売チケットを担当するチケット会社は前もってマディ・グラと取引した見積もりに失敗し、3050万ドルの損失をこうむった。
ゲイパレードは予定通り3月4日に開催されるが、1ヶ月におよぶフェスティバル関連のイベントはキャンセルされる見込みだ。ザ・シドニー・モーニング・ヘラルド紙はイベントのプランや財政に関する諸問題は再検討されるだろうと伝えている。
今月シドニーで行われるイベント「ザ・スリーズ・ボール」は、マディ・グラの主な資金調達の一つであるが、非常に勢いの薄れたものとなった。かつては1万人もの人がイベントに集ったものの、今年チケットを購入した者はたったの6500人であった。
新マディ・グラの責任者であるマーカス・ボーゲット氏はヘラルド紙に「今回のザ・スリーズ・ボールの結果は、翌年のフェスティバルに向けての見直しを図るのに十分なものになった」と述べ、さらに、ボーゲット氏は「パレードやパーティのどちらも開催しないということは考えられない。そのためにもその他の会社の倒産を避けるため、財源の出所を分散させる必要がある」と語った。
マディ・グラは市の主な観光イベントの一つである。新たに発表された経済影響調査によると、マディ・グラを理由にシドニーに訪れる観光客は6100人にもおよび、州は4600万ドルの利益を得ている。しかしながら、政府は警察官の出動や清掃などの援助のみとなり、マディ・グラへの資金援助は一切行っていない。 |