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トランスジェンダーの弁護士、国民賞に輝く
2005/11/03 13:23
(アメリカ)全国レズビアン権利協会の弁護士理事を務める、シャノン・ミンター氏は世界を変える指導者として国民賞を受賞した。
彼はLGBTコミュニティーからの唯一の受賞者であり、17人の受賞者の1人である。
受賞者たちは、1000人近くのノミネートから選ばれ、名声のあるフォード基金により1千万円の賞金を受け取った。
ミンター氏は女性として生まれ、東テキサスで育った。高校時代、彼は自分自身が間違った性別で生まれてきてしまったと“漠然と考えていた”と話す。彼の法科大学院の最後の年、1992年にミンター氏は積極的に性同一性障害と立ち向かい、1996年には自分自身の性別を変更した。それから4年後、性転換手術は成功し、翌年結婚をしている。
レズビアン権利協会は、同性カップルの結婚を確保するための弁護士論争の第一線で活躍しており、彼は性同一性障害者のための権利に大きく貢献している。
ミンター氏は国を超えて、性同一性障害の弁護士、指導者、アドバイザーとして活躍している。彼は人権に関する第一人者であり、性同一性障害の人権に関する依頼を多く引き受け、また性同一性障害問題を担当する弁護士の援助も行っている。
2003年ある一家の父親であり、性同一性障害当事者である、マイケル・カンタラス氏が、性同一性障害者でも安心して公に出ることを政府が保護するべきであることを求める訴訟番組で、弁護士のミンター氏は、何百人ものテレビ視聴者の前で、多くの人にとっては初めてとも言える性同一性障害の人や彼らの性の再認識について、正確な知識を語った。
ミンター氏は性同一性障害者に対する差別を禁じる刷新的な新しい国家レベル、州レベル、地方レベルでの法律を立案し、嘆願する手伝いもしている。又、オレゴン州ポーランドでは、地方の活動家が州立拘置所での性同一性障害者である在監者を保護し、差別から解放されるための方針を展開していく運動に参加した。サンフランシスコでは、別のコミュニティーメンバーと性同一性障害である従業員の平等な健康管理のための権利提供をする全国初の政府になることを推進するキャンペーンを実践し、成功を収めた。
1993年には若い同性愛者や両性愛者や性同一性障害者を対象とした初の全国擁護団体、NCLRユース協会を設立した。それから10年以上たった今、彼はNCLRの安心療養プロジェクトの総監督者として青少年のための、差別問題や里子ケア、療養所、司法システムに関する支援を行っている。また、2006年にLGBTである青少年の精神的ケアを行う人々への専門的実践ガイドがアメリカ子供福祉連盟から出版される予定である。そのため現在では子供のための弁護業務にも協力している。
性同一性障害の合法論争に関する全国的に知られている専門家の一人として、ミンター氏は性同一性障害についての著作を多く発表している。1999年ミンター氏は世界中の活動家に広く読まれている、政策立案者や活動家のためのハンドブック「性同一性障害と平等」を出版し、パイスリー・カラー教授や全国ゲイ・レズビアン特別委員会らと共同研究を行った。ミンター氏は様々な公開討論で世界中が耳を傾けること、また集まることについて語っている。
2004年には同性愛・両性愛・性同一性障害者のための献身的努力を称えてニューヨーク市立法科大学から名誉ある称号を受賞している。 |