ニュース
スター・トレック「スールー」役のG・タケイ、同性愛と公表
2005/11/07 11:52
(ロサンゼルス)米国の人気SFシリーズ「スター・トレック」でアジア系の士官「ミスター・スールー」を演じた日系俳優ジョージ・タケイさん(68)がこのほど、自分は同性愛者で、パートナーと18年間一緒にいると明らかにした。ロサンゼルス地区で10月28日付のゲイ・コミュニティー雑誌「Frontiers」に明らかにし、10月27日にはAP通信にも認めた。
ロサンゼルスの劇場で舞台劇「エクウス」で精神科医マーティン・ダイサートを演じているタケイさんは、心理的に様々な葛藤を抱えているこの役がカミングアウトのきっかけになったとAP通信に話した。
カリフォルニア生まれのタケイさんは第2次世界大戦中、4歳から8歳までの間を日系人収容所で過ごした。
自分の人種と、同性愛者だという性的指向を恥ずかしく思いながら育ったというタケイさんは、同性愛者差別は人種差別と同じで、「米国的価値観と全く相容れない品性下劣なものだ」とAP通信に話した。
パートナーのブラッド・アルトマンさんとは18年間共にいるが、今ようやくカミングアウトしたことについて、「世界が変わった。僕が10代だったころは、同性愛は恥ずかしいことだったが、今では同性結婚が政治課題になる時代だ。僕が若い頃にはそんなことあり得なかった」と時代の変化だと話す。
タケイさんは66年から米NBCテレビで始まった「スター・トレック」のオリジナルキャストに加わり、「ヒカル・スールー」役をテレビシリーズ3年間と映画6本などで演じ続けた。1986年にはハリウッドの「ウォーク・オブ・フェイム(名声の歩道)」に名前を刻まれた。(CNN)

スター・トレックの俳優、ジョージ・タケイがゲイであると公表
( ピッツバーグ/ペンシルバニア)スタートレックのヒカル・スールー(日本語判ではヒカル・カトー)役で知られる俳優のジョージ・タケイがゲイであることを公表した。彼はロスアンジェルスのゲイマガジン「フロンティア」の最新号の中で声明を出している。
タケイ氏は共同通信に対し、彼の新しい舞台「エキューズ」での役、精神医マーティン・ディサートが彼の性的指向を公にするのに力を与えたと話している。タケイ氏によると彼の役柄は「とても自制しているが、荒れ狂うようなフラストレーションを抱えた男」だという。「エキューズ」はロスアンジェルスのディビッド・ヘンリー・ワン シアターで水曜日から公演されており、同じ日にフロンティア誌がタケイ氏のカミングアウト記事を掲載した最新号を発行した。
現在の社会的・政治的風潮も彼に勇気を与えたとタケイ氏は語る。 「世界は私がまだ10代でゲイであることを恥じていたころとは大きく変わった。同姓結婚はいまや政治的な問題だ。これは私が若かったころには想像もできなかったことだ。」今年 68 歳になるタケイ氏はカミングアウトすることを何度も考えてきたという。彼と彼のパートナー、ブラッド・アルトマン氏は18年間生活を共にしている。
日系アメリカ人であるタケイ氏は 4 歳から8歳の間、抑留キャンプで過ごし、自分の民族的背景、性的指向を恥に感じながら育ったという。彼は同性愛者に対する偏見を人種差別になぞらえてこういった。
「それは基本的な礼儀の問題であり、アメリカの価値観が何の上に成り立っているかという問題だ。」
タケイ氏は俳優としての経歴を1959年の「アイス・ハウス」で開いた。その後1966年にスタートレックにスール(カトー)として参加し、3テレビシーズンと6作の映画に出演している。現在でも映画・テレビで活躍しており、 1986 年にはハリウッドの Walk of Fame( 栄光の歩道)に名を連ねている。
また自治体の活動家としてのタケイ氏は、1973年にロスアンジェルス市議会に立候補しており、カリフォルニア市民自由教育プログラムのアドバイザーを勤めている。また舞台「エキューズ」をプロデュースしている興行会社 EastWestPlayersの代表も勤めている。舞台は12月4日まで公演される。 |