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中国ではHIVの感染率が42%上昇
2005/11/12 05:10
(北京)中国では新たにHIV/AIDSに感染した人の数はここ12ヶ月の間で42%上昇したと中国の健康管理局が発表した。
当局が発表した報告書によれば、感染の上昇は、1990年代に自分たちの血液を売っていた地方の住民たちに多く、当時、検査した時には、既にHIVに感染している割合が高いものであった。
新しく公式に出された数字を見てみると、現在126,608人がHIVに感染しており、その内、約28,000人がAIDS発症者である。昨年、政府が出した数字では、HIVに感染した人々の数は89,067人であった。
国連やHIV/AIDS関連の職員は、昨年の感染者数をめぐり論争し、両者ともそれが国内で実際明らかになった数字がほんの一部分に過ぎないとして、新しい統計に不信感を抱いていた。
新しいHIVの感染者は、中国内陸部にあるヘナン省だけで、20,000人に達しており、かなり多くの村人たちが、1990年代に同州で頻繁に行われていた非衛生的な血液売買によって感染した可能性が高いと言われている。
国連はこのまま適切な予防処置が取られない限り、2010年までに中国では新たに1,000万人の人々が HIV に感染する恐れがあると警告している。
今年初めに国際人権グループは中国政府が国内におけるHIV/AIDS関連職員の仕事を妨害したり圧力をかけたりしていることに対し告発した。
また、57ページにも及ぶ報告書の中でヒューマン・ライツ・ウォッチ(Human Rights Watch)は、エイズ患者の人々とエイズに感染する危険性の高いグループで運営がなされている民間団体に対する制約を中止するよう中国側に要求したとされている。 |