ニュース
ニューヨーク州内での同性結婚をめぐり2度目の裁判
2005/11/13 14:08
(ニューヨーク市)10月17日アルバニーで、ニューヨーク州の同性結婚禁止を支持した判決について裁判が行われた。
昨年12月、裁判所は「ニューヨーク州憲法は、同性愛者カップルの結婚を禁止できる」との判決を下した。判決は、立法府だけが、同性結婚を容認するかどうかの判断を下すことができるとした。
アメリカン・シビル・リバティーズ・ユニオン(ACLU)が弁護を担当するのは12組の同性愛者カップルで、その中には、ニューヨーク市議会議員ダニー・オドネル氏とパートナーのジョン・バンタ氏も含まれている。オドネル議員は、女優ロジー・オドネル氏とは兄妹。
ACLUは、結婚を男女間のものと定義した州法は、州憲法上保障されている平等権、自由権、表現の自由を侵害していると主張している。
州法の同性結婚禁止の違憲性をめぐっての訴訟は、今回で3件目。エンパイア・ステート・プライドやラムダ・リーガルなども、同様の裁判を担当している。
ラムダ・リーガルが原告代理の訴訟では、「同性結婚を禁止する州法は違憲。ニューヨーク市は、カップルが同性愛者であるというだけで結婚証明書の発行を拒否することはできない」とするドリス・リング・コーハン判事の判決を、ニューヨーク市長マイケル・ブルームバーグ氏が今年2月に不服として上訴。
いずれも3件の訴訟は、州内の最高裁判所に当たるニューヨーク上訴裁判所まで争われる見通し。また、3件は訴訟内容が類似し裁判所から1つの判決が下されるため、3件の合同訴訟の形をとるものと見られている。
ニューヨークでの同性結婚を求める動きは、サンフランシスコ市が同性愛者カップルへの結婚証明書の発行を始めた後に加速。ニューヨーク州で初めて行われたゲイ・ウェディングは2月27日、ニューヨーク市の北部にある小さな街ニュー・パルツで行われ、ジェイソン・ウェスト町長が式を執り行った。 |