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ロンドン 男性同性愛者が公園で殺害される
2005/11/14 11:13
(ロンドン)同性愛者男性が、南ロンドンの公園で暴行をうけ殺害された。警察は事件を、同性愛嫌悪による襲撃事件とみている。
ジョディー・ドブロフスキ氏(24)は、人気の散歩コースである同地域で意識不明の状態で発見された。彼はクラッパム地域の住民であったが、事件当時、複数の人が助けを求める悲鳴を聞いたという。
警察は、20代白人男性2人を容疑者として追っていることを明らかにした。
今回の事件捜査を担当するメトロポリタン警察主任捜査官ニック・スコラ氏は「この事件を担当した警官が、ドブロフスキ氏が負った傷、事件現場の様子に非常にショックを受けている」と話した。
スコラ捜査官によると、ドブロフスキ氏は事件前、数人の友人とクラッパム・コモン地域付近にいたことが判っている。警察は、被害者が友人と別れてから悲鳴が聞かれるまでの時間帯の動きについて、捜査に当たっている。
「同性愛嫌悪犯罪であれば、加害者が同性愛者に対して憎悪を抱いていたことは明らかであり、再犯の可能性がある。事件について直接知らない人でも、手がかりとなる有効な情報を持っていることがある」とスコラ捜査官は話し、事件当日クラッパム・コモン地域にいたあらゆる人たちに、捜査への協力を求めている。
この呼びかけは、警察によってのみでなく、LGBTサポート団体の報道官たちによっても行われている。「LGBTコミュニティーの中で、何か知っていることがある人はぜひ話して欲しい。情報を持っているのに協力をしてくれなければ、他の人たちを新たな被害者にするリスクにさらしていることになる」とLGBT権利擁護団体のボブ・ホジスン氏は訴える。
スコラ捜査官は、公園を利用する男性同性愛者に注意を喚起すると共に、同地域ではここ数週間、誘惑すると見せかけて茂みに連れ込み、そこで暴行を加えるという手口の、男性同性愛者を標的にした傷害事件が発生していると語っている。最近は、2人組の男が1人の男性をワイヤーで絞殺しようとする事件が起きたばかりだ。
同捜査官は、一連の傷害事件の関連性を否定しないと話し、事件の起きた地域でのパトロールを強化しているとも話している。 |