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マサチューセッツ州 ゲイが登場する本を叩き捨てた父親 裁判の危機を避ける
2005/11/16 07:24
(マサチューセッツ州ボストン)息子の学校で使用するテキストにゲイが登場していることに憤慨し、学校に押しかけ、混乱を起こしたマサチューセッツ州レキシントンの男性に対する訴えが、取り下げになったことが明らかになった。
デイヴィッド・パーカー氏(42)に対する刑事不法侵入に関する審理は、先月行われる予定だったが、パーカー氏側と検察側が和解。和解の詳細は公表されていないが、ボストン・グローブ紙の報道によると、和解文書の元でパーカー氏は有罪であることを認めていない模様。
パーカー氏は、昨年4月、息子(6)が学校から持ち帰った本‘ Who's in a Family 'を見て激怒した。
‘ Who's in a Family 'はロバート・スカッチ氏によるもので、絵はローラ・ニューハウス氏。3-7歳の子どもを対象としている。本は、現代の多様な家族−シングルマザー、シングルファザー、同性愛者家庭、異なる人種からなる家庭、祖父母が親である家庭、両親が離婚した家庭など−について描いている。
パーカー氏は、本の中に同性愛者カップルが親として描かれている部分に激怒。息子の通うジョセフ・エスタブルック小学校に押しかけた。
パーカー氏は、マサチューセッツ州で同性結婚に反対する団体アーティクル・エイト・アライアンスのメンバーで、学校に対し、本を学校の図書館から片付け、同性愛に関するディスカッションに息子を参加させないよう要求。
これに対しビル・ハーレイ校長は、要求を退けた。
学校に押しかけたパーカー氏が、学校側からの立ち退き要求に応じなかったため、学校は警察を呼び、パーカー氏は不法侵入の容疑を科された。
パーカー氏の弁護士マーサ・コークレイ氏は、ミドルセックス地区司法局との間の和解は、今回のパーカー氏と学校間における‘ Who's in a Family 'の本使用をめぐる争いに決着をつけるものではないと話している。 |