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シンガポール、ゲイサイトを厳しく規制
2005/11/21 18:15
(シンガポール)シンガポール政府がひとつのゲイサイトを禁止、さらにもうひとつのサイトに罰金を課し、LGBTコミュニティにまた打撃を与えている。
シンガポール政府はメディア開発庁(MDA)にインターネットを管理させている。MDAによると、ひとつはシンガポールに拠点を置いたサイトで、もうひとつは海外のサイトであり、二つのサイトは共に、違法な素材を含んでいたという。
両社から出された声明では、MDAの捜査官が言うところの「ふしだらな同性愛的ライフスタイルを促進する」コンテンツが発見されたと語る。 両サイトは出会い情報とヌード写真を掲載していた。海外のサイトのほうは未成年の少年を売春しようとした嫌疑もかけられている。これは政府が同性愛者に対して、よく使われる手だ。
シンガポールでは、同性愛は違法とされている。加えてインターネット上でのヌード画像の公開も禁止されている。
政府は海外のサイトの会社を起訴することができないが、シンガポールのサイト「 Meet Gay Singapore Friends 」は、3000US ドルの罰金が課され、違法なコンテンツを除去しないならば閉鎖するとの警告を受けている。サイトの運営会社は命令に応じる姿勢だ。
同性愛を犯罪としているにも関わらず、シンガポール政府はそれは同性愛者に対する差別ではないとの声明を出し続けている。シンガポールでは、政府高官たちが同性愛者のイベントをHIV感染を助長するものだとして批判してきた。
また、アジアで最大の同性愛者パーティ「 Nation '05 」を禁止し、イベントはタイで開催されることになった。8月には政府がシンガポールに来る同性愛者旅行者に対し、もし同性間の性交渉をしたら収監される可能性があるとの警告を出している。 |