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エイズ死者が累積2500万人超…WHOなど公表
2005/11/22 16:12
世界保健機関(WHO)と国連合同エイズ計画は21日、世界のエイズウイルス(HIV)感染者の推計が過去最悪の4030万人に達し、死者の累積数が2500万人を超えたとする報告書を公表した。
報告書によると、今年HIVに感染した人は490万人で、死者は310万人。感染者、新規感染者とも2年前に比べ7%増え、増加傾向に歯止めがかかっていない。
抗HIV薬による治療者数について、WHOは2年前に途上国で300万人との目標を掲げたが、今年末で100万人にとどまる見込み。報告書は日本にも言及。10年前に比べ新規感染者が倍増、男性同性愛者がその約6割を占め、感染者全体の3分の1が30歳未満の若者だと指摘している。
抗HIV薬 エイズウイルスが体内で増えるのを防ぎ、発病を抑える薬。3種類を組み合わせて飲むのが一般的。ウイルスを完全に体から消すことはできない。副作用が多い、一生飲み続ける必要があるなどの難点もある。値段が高く、途上国での普及が課題になっている。(読売新聞)
>>WHO(世界保健機構) |