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イランで新たに二人のゲイ男性が処刑
2005/11/24 23:26
(テヘラン)イランの地元新聞によると、新たに2人の男性が同性愛の罪により、イラン北部のある公共広場にて紋首刑を受けていたことが分かった。
日刊新聞「Kayhan」では、その処刑がゴーガン市北部で行われたと記されており、同紙は男性2人がイスラム法のラバト(同性間の性行為)に該当していると説明。
また紙面では男性2人の身元、Mokhtar N氏(24)とAli A氏(25)が明らかにされ、過去に誘拐とレイプを含む犯罪暦があったことを指摘した。
以前、イラン政府がゲイの男性が処刑した際にも、各紙は同じような論調で報道してきた。迫害を受けたイラン人同性愛者団体は、その主張が常に処刑を正当化するために使われると述べている。
イスラム法で同性愛は死刑罪に相当し、同性愛者は増大する圧力の下で生活を強いられている。
今年8月、ある1人のゲイ男性が同性愛の罪で処刑された。また今年7月19日にはマシャード市北東部にて、十代であったゲイ男性の2人が処刑され、国際的な怒りはピークに達した。(関連ニュース)
イラン政府は、その十代の少年たちが13歳の少年をレイプしたと主張。多数の国際人権団体はその主張を中止するよう訴えた。
亡命イラン人同性愛者の人権団体「ホーマン」 は、イラン政府が1979年以来、少なくとも4,000人の同性愛者を処刑してきたと非難している。
これを受け、ヨーロッパの各国はイラン人の同性愛者を強制送還するのを差し止めた。しかしながら、日本やアメリカ、イギリスはこの問題に対してただ静かに傍観しているだけである。 |