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調査:同性愛者間ではハイブリッド車が人気傾向
2005/11/28 16:15
(アメリカ)レズビアンやゲイの消費行動がストレートの人々と異なっていることは、同性愛者社会では誰もが知っていることだが、ハリス・インタラクティブ社が夏に実施した新しい調査のまとめによると、購入パターンだけでなく、過去にないガソリン価格の高騰にも関係しているようだ。
調査はオンライン上にてインタビュー形式で行われ、18歳以上で自らの性的指向を自覚しているゲイ、レズビアン、バイセクシュアル、トランスジェンダーの合計2,818人を対象に実施。その内51%がハイブリッド車の購入を考えており、ガソリン給油のみの車種よりも少々割高であることにも容認していることが分かった。ちなみにストレートの人々でハイブリッド車の購入を考えているのは34%。
アメリカでは国内平均の燃料価格が1ガロン2ドル48セントに突入し、エネルギー関係の職員は依然として燃料の使用量が低くとどまっており、秋を通してガソリン価格の上昇は確実であると警告している。燃料価格の上昇は年末の乗用車販売や売買業者、製造会社に深刻な影響をもたらすと予測されている。
ハリス・インタラクティブ社の調査で明らかになったのは、72%の同性愛者の購買層が主にゲイ・コミュニティーで出された広告を通して乗用車を購入するということで、フォルクスワゲン、スバル自動車、ボルボ、そしてBMWといったメーカーがGLBTコミュニティーの中で人気が高く、トップブランドとして認知されている。
GLBTの購買層は手ごろな値段を最優先に考え、中でも高級ブランドへ特に好意を示すと、ハリス・インタラクティブ社GLBT調査部の関係者は話している。
車メーカーはいわゆる「伝統的な、いつもどおりの」メディアソースを避け、オンライン広告、バイラル・マーケティング *1 といった手段を効率的に選択することによってGLBT消費者を共鳴させることを実証してきた。彼等は乗用車を購入する際、インターネット(62%)や口コミ(45%)などによるアドバイスにかなり忠実であることが分かっている。
またGLBT人口の12%のゲイの男性の中で、17%の男性はサテライト・ラジオ番組を楽しんでおり、この内、大多数である67%の男性はGLBT関連のラジオ局を聞いていることが分かった。
*1 「バイラル・マーケティング」:一般的に「バイラル広告」とも呼ばれるが、流行を広める過程の一環として、ブランド意識( Brand Awareness )を急激に上昇させるために、オンライン・ソーシャル・ネットワークを活用していくマーケティング技法のこと。それはオンライン上で促される、または拡大する「口コミ」を通して行われ、インターネットのネットワーク効果を最大に引き出し、多数の人々に、かつ急速に情報を伝達する際に多く用いられる。
出所 : Essentials of Marketing (Paperback, 2002)
著者 : Charles W. Lamb, Hair, McDaniel より引用。 |