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ポーランド プライド・パレードをめぐる新たな対立
2005/12/11 23:56
(ワルシャワ)ポズナン市は、先月12日に予定されていたプライド・パレード開催を中止した。この決定には、ポーランドにおいて増幅する、LGBTコミュニティーに対する差別などが影響しているものと見られている。
ポズナン市役人は、パレードが‘社会の秩序と自由に対し、深刻な危険'を招きかねないと話した。
この役人は「プライド・パレードは市内の遠隔地の倉庫を使用してならば開催できた」と話す。この提案は、LGBTコミュニティー側が拒否。
パレード主催者は、ポズナン市が、ポーランド与党「法と正義」、野党右派「リーグ・オブ・ポーリッシュ・ファミリーズ」、ポズナン市ローマ・カトリック大司教からの圧力に屈したと話す。
昨年のパレードは、全ポーランド青年団、リーグ・オブ・ポーリッシュ・ファミリーズ関連の極右団体により妨害された。
今年6月には、当時のワルシャワ市長レフ・カチンスキ氏がワルシャワ市内でのプライド・パレード開催許可発行を拒否。市長の開催拒否決定にも関わらず、2,500人以上がパレードを開催、参加した。これに対し同性愛反対派は、行進の列に卵や石を投げつけ、29人が警察により拘束された。
先月、カチンスキ氏はポーランド大統領選挙で勝利(>>関連記事)。9月に行われた総選挙では、同氏の所属し、また双子の兄ヤロスワフ・カチンスキ氏が党首を務める超保守政党「法と正義」が第一党となっている。
選挙戦では同性愛嫌悪発言が相次ぎ(>>関連記事)、EUがポーランド政府に対し、同性愛者の権利を制限しないよう警告している。
欧州委員会は「同性愛者の権利に反対の立場をとり続けるならば、ポーランドは、EUにおける発言権を失うだろう」と話し、カチンスキ氏に宛てた文書の中で「全ての加盟国が、少数者を保護することを定めたEUの規定を守らなければならない。ポーランドがそれを拒むならば、EUはニース条約(注 1 )に基づき、EU憲法遵守拒否を理由にポーランドのEUにおける発言権を剥奪する」とした。
(注1)ニース条約:2000年12月、EU15カ国が南仏ニースにおいて合意し、2001年2月に調印、2003年2月2日に発行された条約。EU加盟国の拡大に備え、EUの意思決定が滞らないように、多数決の適用拡大などを定めた条約。 |