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南アフリカ受刑者間の性行為を求める
2005/03/27
南アフリカで刑務所の監察を行う審査会が、刑務所内での受刑者同士の合意の上での同性愛行為を認めるよう政府に勧告し、大きな論争となっている。
発端は合意の上で同性愛行為をした男性受刑者2人が、処罰されたことを不服として審査会に訴えたこと。審査会は刑務所を管轄する政府の矯正局に対して「合意のセックスを認めることは受刑者間のHIV感染に関して安全なセックスを広める。」と勧告した。
背景には、約18万人が服役する南アの刑務所の秩序が収容能力の限界で混乱し、弱い立場の男性受刑者が同性愛行為を強要される「刑務所内レイプ」が多発、HIV感染も広がっていると報道されている。
矯正局の報道官は勧告を受け入れるつもりのないことを強調するが、エイズ患者団体「治療活動キャンペーン」は「安全なセックスを広める」と声明を出している。 |