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宗教教職者が世界ゲイパレード反対団体を設立
2005/04/04
(エルサレム)ユダヤ教、キリスト教、イスラム教からなる教職者グループはイスラエル政府に今年夏に開催される世界ゲイパレードを中止するよう要求している。
三宗教団体が団結することはまれであるが、この保守的教職者団体は1月、世界ゲイパレードを阻止するための活動を開始。今回彼らは世界ゲイパレードが中止される、もしくは他の国で開催されるまで、要求を取り下げないとしている。
「彼ら(同性愛者)は、耐え難いほどの深く恐ろしい哀しみを創り出している。」セファルディ(北アフリカ系ユダヤ人)のチーフラビ、シュロモ・アマールはイスラエルのオープンハウスと世界ゲイパレードを主宰する団体であるLGBT(レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランズセクシュアル)に対してこの様に述べた。
「我々は、誰であれ、聖地を汚すために来ることを許すことは出来ない。こう言った人々がエルサレムに来ることは、非常に醜く、卑しいことだ。」スーフィー派首長、アブデル・アジーズ・ブカリはこう述べている。
「神はこの様な都市とその人々を滅ぼした。」イスラム教聖職者アブデル・サレム・メンサラはこう述べ、また「私は警告しているのだ。神はユダヤ教、キリスト教、イスラム教共々、イスラエルを破壊するだろう。」としている。
記者会見には、ラテン系(派)教皇ミッシェル・サバとその他のキリスト教も同席した。
同席者の中には同性愛者を動物以下である、同性愛者の生活は不自然で不健康である、などと表現した。
8月18日より28日まで開催予定の世界ゲイパレードは10万人以上の同性愛者が世界各地からエルサレムを訪れることが予想される。前回の世界ゲイパレード2000年にローマで開催された。
エルサレムオープンハウスは、教職者による攻撃的なトーンは世界ゲイパレードの開催の意思を断固としたものにしている、とした。
また「2000年ローマの初の世界ゲイパレードは、ヨーロッパの中心、文字通りローマ法王の踏み段に、ゲイとレズビアンは人間性の重要な一部であることを伝えた。」とも述べた。
「今が我々のコミュニティ、隣人、仲間、世界に向け、態度を表明する時である。これは我々が所属しているからだけでなく、我々の愛や誇りが、厳しくも人々を分け隔てている境界を交差できるためでもある。」
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