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オーストラリアの同性結婚禁止に抜け道
2005/04/14
(シドニー)オーストラリアで同性結婚が禁止されたが、法律の専門家によれば、これには抜け道があるようだ。
昨年オーストラリア議会は婚姻を男女間のみに限定した。しかし、ニューサウスウェールズ大学のジョージ・ウィリアムズ教授は、この法律が各州の法律における同性結婚の扱いについては言及していないことを指摘している。
彼はオーストラリアのラジオで「連邦と州のそれぞれが独自に法律を制定できるのだから、見解に不一致があれば、州の法律で同性結婚が扱われる可能性がある。」と言った。
緑の党の党員ニック・マッキムはタスマニア州の議会で同性結婚を認める法案を提出して、ウィリアムズ教授の理論が認められるかどうか試す予定である。
マッキム氏は「ジョン・ハワード首相はオーストラリア議会での同性結婚に関する討論を終わらせたいのでしょう。しかし各州内で討論が続いていくことは確実です。我々はそれを大いに喜んでいます。」とABCラジオで述べた。
また、マッキム氏は「草案の中で、聖職者や教会にゲイの結婚式を執行することを法的に要求するわけではないということを明確にしています。私たちは社会を分裂させようと思っているわけではないのです。」と述べて、法律制定が制定されたとしても、それは教会や牧師に結婚式の執行を強制するものではないということについても言及した。
タスマニア州ではすでにゲイのカップルが自分たちの関係を登録できる制度があり、結婚したカップルとほぼ同じ権利が認められている。
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