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メリーランド州ゲイの権利法案を可決
2005/04/15
(メリーランド州アナポリス) メリーランド立法府は木曜日に2つの主要なLGBT市民権法案を可決した。
下院はドメスティック・パートナーが互いに医学上の決定権を持ち合える条例を承認し、上院は憎悪犯罪法に性的指向の一項を加えることを決定した。
「医学上の決定権を持ち合える条例・2005年」はドメスティック・パートナー(同性カップルか異性カップルかを問わない)の州厚生省への登録を可能にする。
ドメスティック・パートナーとして登録すると、医学上における互いの決定権、パートナーの病室への訪問、私設療養院の部屋の共有、救急車への同乗、埋葬か火葬かの決定、以上の権利を持つことになる。
その条例は先月上院を通過し、現在ロバート・L・エーリッヒ知事に委ねられている。下院での投票は83対50、拒否権発動に2票欠けた。
この条例の投票者の中にいたデラウェア州モンゴメリ群出身のゲイ民主主義者、リチャード・S・マダリーノ議員曰く「この法律は私のパートナーを守ってくれる。もし彼が入院が必要になった時に、病院に電話をかけたり彼を入院させる許可を彼の両親から得るために、なぜ私がドアの外で待ち続けなければならないのか?」マダリーノ議員はその条例の討論中に訴えた。「私は私のパートナーが見知らぬ人達に囲まれてたった一人で部屋にいて欲しくはないし、彼自身の緊急医療時に孤独なまま立ち向かわせたくはありません。」
しかし、デラウェア州 ドン・ドワイアー・Jr.議員(R-アン・アランデル)はその条例をまがい物と決め付け「こんなジェスチャーゲームは止めにしよう。この条例はメリーランド州民間組合の条例だ」と主張した。
上院では、先月下院を通過した憎悪犯罪条例が今日最終承認された。
その法律は州憎悪犯罪法の下で保護された人々の範疇に性別と社会的性の同一性を加えるものである。
メリーランド州は1988年より憎悪犯罪法令を採択しているが、現行法では、人種、宗教、および国籍についてのみ発動されている。
その法案は、シン・アレックス・X・ムーニー議員(R-フレディリック)の論難の前に34対13で可決された。ムーニー議員はその条例を「非常に極端なゲイの権利議題である」と非難した。
2003年のFBI統計によると、性的指向を根底に抱えた偏見による犯罪は、合衆国で現在2番目に高い憎悪犯罪となっている。メリーランド州では2003年に合計248件の偏見による犯罪が報告されており、そのうち20件が性的指向を根底に抱えた犯罪である。
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