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人肉を食べた同性愛者に対する裁判
2005/04/18 00:40
(ベルリン)ドイツ人の同性愛者が2001年にインターネットで知り合った男性を殺し、さらにその肉を食べた事件で、検察官は新たな裁判を要求した。
昨年の裁判では、容疑者であるアルマン・メイヴィスに対して8年半の懲役が言い渡された。これは殺人罪の罰としては非常に軽く、服役態度が良ければ、メイヴィスは4年以内に出所し、再びインターネット上で犠牲者を探し始めることができる。
検察官は事件の起こった街の名前ににちなんでこの事件を「カッセルの人食い事件」と呼び、メイヴィスの死刑を求めており、昨年の判決のあとすぐに上告した。一方でメイヴィスの弁護士は、刑を軽くして彼が早期に出所できるように求めている。
検察官は今週、カールスルーエにあるドイツ控訴院で、一審での判決は誤っていると述べ、新たな裁判を求めた。
ロザー・センジ検察官は「被告は人肉に対する彼のフェティシズムを満たそうとしたのです。彼の罪は道徳上、最低のものです。彼の倒錯した性癖によって犠牲者は命を奪われてしまいました。さらなる殺人をほのめかすような点があるにもかかわらず、それらが考慮されていません。彼はチャンスさえあれば、再び同じことをするでしょう。」と言った。
しかしメイヴィス側の弁護士ヘラルド・アーメルは殺人が行われる前に両者の間で合意があったことに言及し「一方が殺してその肉を食したいと思い、もう一方は殺されたいと願っていたのだから、殺人というよりは安楽死に近いものであり、刑もそれに準ずるようなものにするべきだ。」と述べた。
メイヴィスは2001年の3月に自宅でベルン・ユルゲン・ブランデを殺した上、手足を切断し、一部を食したことを認めているが、ブランデ自身もそれを望んでいたことも主張している。
メイヴィスとブランデは、人肉食に興味を持つゲイたちが集うインターネット上の掲示板で知り合った。
その掲示板でメイヴィスは「18〜25才の男性はぼくのところにおいで。ぼくは君を食べたいんだ。」と書き込んでいた。
ブランデを殺した後、メイヴィスは次の犠牲者を求めてさらなる書き込みをし、それを見た人が警察に報告したことで、事件が明らかになった。(中略)
これを受けて警察がメイヴィスの自宅を捜索すると、ポリ袋に入った遺体が発見された。骨などの食べられない部分は庭に埋められていた。メイヴィスはこの肉のうち40ポンドほどをすでにを食したと警察に話した。
彼の話したところによれば、最後の晩餐をとった際に、ブランデは彼のペニスと精巣が切断され、その“ソテー”されることにも同意し、共に白ワインを飲んだという。
メイヴィスはその一部始終を収めたビデオテープも警察に見せた。ビデオの中で、ブランデは食事の後、肉屋にあるような鈎にぶらさがって牛のように殺されることに喜んで同意していた。
裁判のなかで心理学者は、メイヴィスは正気ではあったものの性的に倒錯していたと言い、出所すれば再び殺人を犯すだろうと述べた。
控訴院はこの件の判決をいつ行うかまだ表明していない。 |