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新ローマ法王に同性愛嫌悪者のラッツィンガー氏が選出
2005/04/21 00:15
(バチカン市)火曜日、カトリック教で最も保守的な一人であるジョセフ・ラッツィンガー氏が新ローマ法王に選任された。彼は、ローマ法王の最高顧問として、ヨハネ・パウロの代理であった。
新法王は、結婚前の性交渉や避妊を一切認めず、同性愛に対しても厳しい立場をとっている。カトリック教会は世界的に大きな影響力を持っており、国や地域によっては、コンドーム普及によるHIV予防対策などを進めようとする際に、大きな反対勢力となることも予想される。今回の新法王の誕生によって、今後、さらにそのような方向性が強まる可能性もある。
また、先の法王が、繰り返し同性間の結婚を批判していたように、新法王もカトリック教の司教と議員に対して同性結婚の合法化に反対するように呼びかけるなど、同性愛者の権利に対して否定的な発言を行っている。
日本では、あまりその影響が意識されない法王の存在だが、欧米を中心に、その動向に対する注目度は高く、同性愛者の権利運動をおこなっている人たちも現在、懸念を抱きつつ、新法王の発言を見守っている。 |