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コネチカットでゲイカップルの権利を認める法律に反対の声
2005/04/28 00:06
(ハートフォード、コネチカット)コネチカット州では、先週、ゲイのカップルに結婚と同じ権利を認める制度が法律として可決された。これに反対する約3000人が日曜、州議事堂に集まって、賛成投票した議員たちを非難した。
コネチカット州家族研究所の理事長であるブライアン・ブラウン氏は、こうした人々に、来年の選挙では今回この法律を認めた議員に投票しないように、と強く説得した。「この法律のようにゲイのカップルの権利を認めてしまえば、結婚そのものについても再検討しなければならなくなります。この法律に賛成投票するということは、同性結婚を認めるのと同じことなのです。」と氏は語る。
先週、この法案が圧倒的多数の支持を得て下院および上院で可決されたのち、知事のM.ジョディ・レルが正式に調印を行った。10月から施行されるこの法案は、ゲイのカップルにも権利を認める一方で、正式な結婚の定義としては男女間でのみ認められるものとしている。
現在のところ、他にこのような制度が認めているのはバーモントのみであるが、マサチューセッツではすでに同性結婚が認められている。
一方、同じ日曜に、州議事堂周辺の芝生では約80人のゲイが権利活動を起こした。
これらの人々は、にせの結婚式を行い、この制度は十分な権利でないと批判した。参加者の多くは、「法律が可決されたことは嬉しいが、ただ同等の権利を保証されるだけでなく、ゲイやレズビアンにも正式な結婚が認められることを望んでいた。」と話した。
コネチカット州の結婚に関する法律は同性カップルを除外しているとして、現在訴訟が起こっているが、その原告であるジャネット・ペックとキャロル・コンクリンは、二人が正式に結婚できる日をいつも夢見ていると語り、この制度に登録するかどうかはまだ分からないと話した。「手をつないで見つめあい、永遠の愛を誓い合うことだけを考えているのです。29年間ずっとそれが夢でした。」とペックは語った。
州警察はこの日、周辺の秩序を保つために実力行使に出た。法律に反対して集まった人々に近づいて暴言を吐いたために勾留された男もいたと、州警察長官のウィリアム・モルガンが発表した。この男が処罰されるかどうかは明らかにされていない。
議事堂の階段ではブライアン・モックという男性が知事を批判するポスターを掲げた。彼は、「神が見ていてくださるから、僕は自分の信念に向かって、突き進んでいくんだ。」と言い、議員がこの法律を廃止する望みはあまりないと分かっているが、彼らがすることを有権者はちゃんと監視しているのだと分からせたいと話した。
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