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カナダ同性愛結婚法案、5月19日に廃案か?
2005/05/15 15:54
(オタワ)カナダの連合与党は同性愛結婚法案と共に、来週には解散されると予想されている。
ポール・マーティン首相が11日水曜に発表したところによると、19日に予算の議決を行う予定。予算が可決されない場合、政府は信頼を失い、選挙の危機に直面するとも考えられる。
「もし19日に法案が通らない場合、議会の解散も視野に入れている。」
自由党は数ヶ月に渡って生き存えて来たが、その間、リベート、贈賄、金銭による裁判官任命などの政治疑惑が起こっている。
今週始め、保守党とブロックケベック党( the Bloc Quebec )は与党を打破するための下打ち合わせを行った。 右翼(保守党)と分離主義(ブロックケベック党)が与党打破のために組めば153対150となることが、決議のキーポイントとなる。
もし保守党が予想通り19日に失効すれば、検討中の全ての法案は廃案になるだろう。
同性愛法案は下院の審議会を通過しているが、最終審議ののための公聴会は数週間では通過できないと思われ、その後、上院、裁可も必要となる。
「現政権はこれで最期になると、世論は見始めています。」カナダの LGBT 団体 Egale のディレクターギレス・マーチルドは11日に述べている。
選挙の勝敗に関して世論は二分している。調査コンサルタント会社 Decima の調べでは自由党が返り咲き、別のコンサルタント Strategic Counsel は保守党有利としている。また両調査は、どちらにせよ少数与党になることも予想している。
選挙で勝利した場合、自由党は同性愛結婚法案を改めて審議にかけると思われるが、保守党は同性愛法案に反対を公約にしている。保守党党首ステファン・ハーパーは『結婚は男女間で執り行われるもの』と提唱しているが、シビルユニオンも認めている。
しかし同時に、7つの州と1つの準州で認められている同性愛カップルの結婚の権利は打ち切りたい、とも述べている。 |