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スウェーデン最高裁 同性愛者差別発言の牧師を再審査
2005/05/17 02:03
(ストックホルム)スウェーデンの最高裁は、教会での説教にて“同性愛者は社会における重大な病癖だ”と公言したペンテコスタル派の牧師の無罪判決を見直すと発表した。
2月、上訴裁判所は“聖書の個人的解釈を人々に説く事は法律違反ではない”と説明した上、牧師、レヴ・アク・グリーン氏に対する人種差別の訴えを棄却した。
しかし、スウェーデンの検査官チーフは最高裁に対し、グリーン氏の説教は結果的には人種差別を意味していると訴えた。
2004 年6月、下級裁判所はグリーン氏に対し、 30 日の求刑を言い渡した。彼はスウェーデンの人種差別法によって裁かれた初めての聖職者であった。人種差別法は 2003 年にゲイ・レズビアンに対する暴行に関する内容を含み、改定が行われたばかりだった。
グリーン氏はエーランドの小さな南東の島の教会で行われた説教で、集会に集まった人たちに“ホモセクシュアルは社会における深刻な病癖である”と語り、さらに“同性愛者に対する慈悲深さによりスウェーデンは重大な危機にさらされている”と説いた。
またグリーン氏は“ホモセクシュアルは病気だ”と語り、小児性愛(=幼児に対し性欲を抱く事)や 獣姦(じゅうかん)と並べ、“ゲイは子どもや動物を強姦する恐れがある”と主張した。 最高裁は再審理の予定の日程はまだ発表していない。
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