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ゲイとストレートの男性の脳とでは異なった反応を示す
2005/05/18 01:55
(ニューヨーク市)、ゲイの男性の脳は、その男性ホルモンに対する反応が女性のそれにより似ているという新しい研究結果が、「生まれつきか育て方か」というゲイの起源に関する論議に加わってきた。
その研究はスウェーデンのストックホルムにある、カロリンスカ研究所の研究者たちによって行われた。
その研究によると、性ホルモンに対する生理的反応において、幾つかの基本的な違い認められるという。
研究チームを率いるイヴァンカ・サヴィック博士は、ストレートの男性と女性、そしてゲイの男性に対しテストステロンから得られる化学物質を与えた。 これらの化学物質はフェロモンと考えられており、その分子は多くの動物において、その防御反応や性行動などの反応を引き起こすことはすでに知られている。
被験者たちがテストステロンの化学物質を嗅いだとき、ゲイの男性とストレートの女性の性行動にかかわる脳の部分が活性化されるということがわかった。 しかし、被験者がスギやラベンダーのにおいを嗅いだときには、嗅覚にかかわる脳の部分だけが反応した。
カナダのハミルトンにある、マクマスター大学マイケル・G・デグルート医学部の脳解剖学及びセクシュアリティーの専門家であるサンドラ・ウィトルソンは、この結果がセクシュアリティーの決定に生物学的な要因がかかわっていることを明示している、とAP通信に語った。
サヴィックによるこの発見は、「 Proceedings of the National Academy of Science 」というジャーナルの今週号で発表されている。
去年、カリフォルニア大学の研究者たちは、セクシュアル・アイデンティティーは遺伝子と深くかかわっており、切っても切り離せない関係にあると報告している。
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