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サウジアラビア92人の同性愛者を検挙
2005/05/29 17:58
( ロンドン ) 国際的な非難にもかかわらず、サウジアラビアは同性愛者の疑いのある男性の大規模逮捕を続けている。週末のサウジでは、重装備の保安部隊がリヤドのビルに踏み込み、92人の男性を逮捕した。
サウジアラビアの内務省に近い情報筋を持つアル - ウィファグ紙では、同性愛者について説明する際頻繁に使われる用語として、ゲイが集まる場所を「異常者のパーティー」と言い現している。
また、アル - ウィファグ紙には、逮捕された男性達は酒に酔いドラッグの使用も認められたと書かれている。
同性愛は、聖法イスラム法の下のサウジアラビア王国では、鞭打ち、長期の投獄もしくは死刑である。飲酒、ドラッグも刑罰の対象となる。
アル - ウィファグ紙によると、逮捕された男性達の中にはバーレーン、カタール、クウェート、シリア、およびレバノンからの外国人がいたとされる。
また、数名は女装をしていたとみられるが、彼等がただ女装をしていただけなのか性転換者であるかまでは書かれていない。
3月ひと月で、ジェッダ市では110人の男性が逮捕された。逮捕の理由は「ゲイ・ウエディング」とされる。
後におよそ80人の男性が釈放されたが、残りの逮捕者には投獄と鞭打ちの判決が下された。
4人の逮捕者(サウジアラビア人2名、ヨルダン人、イエメン人各1名)にはジェッダの法廷により、鞭打ち2000回と2年間の懲役、その他の31人には鞭打ち200回と6ヶ月から1年の懲役刑が下された。
アムネスティ・インターナショナルからサウジアラビア王国政府へ意見・嘆願書が出されたが、今のところ返答はない。
その3月の一斉逮捕の前日、イラクとの国境近くのアラール北部の街でひと組のゲイカップルが鎖でつながれ、群衆の中で晒し者にされた。そのカップルは、ゲイであることを当局にバラすぞと脅した恐喝者を殺した罪で有罪を言い渡されていた。 |