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米国:同性婚の合法化を求めて争う同性カップルたち
2006/03/14 20:50
(米国ワシントン州オリンピア)ワシントン州に住む同性カップルは毎週木曜日の起床後、まずコンピューターを立ち上げ州最高裁判所のホームページを見る − 同性婚を認める決定が下りたかどうかを確かめるためだ。裁判所の決定は、ほぼ例外なく木曜日に下されるのだが、残念ながら同性婚のケースに関しては何の決定もなされないまま既に11ヶ月が経過する。同性カップルたちにとって、長いこと決定を待っているのは苦痛以外の何ものでもない。結婚式のための衣装を既に用意しているカップルも多い。衣装ケースに入れられクローゼットにかけられてから、もうすぐ1年が経とうとしている。
2004年、結婚証明書の発行を拒否されたキング郡在住の8組の同性カップルは、ワシントン州最高裁判所に対し同性婚を禁止する州法の改正を求め昨年3月に訴訟を起こした。その年の8月、同州キング郡高等裁判所のウィリアム・ダウニング判事は、“ワシントン州の法律は同性愛者に対し基本的な権利を保障しており、同性婚を禁止した法律は同性愛者の権利を侵害している − 同性カップルは結婚証明書の発行を受ける権利がある”という見解を示した。その1ヵ月後、同州サーストン郡の裁判所も同様の見解を示している。同州最大のLGBT人権団体である『イコール・ライツ・ワシントン』は、もしその訴訟が成功すれば同性カップルは直ちに結婚証明書の申し込みができるようになるだろうと期待する。
法律専門家は、裁判所のとる行動は次のいずれかになるだろうと予想する−@“結婚は男女間に限る”と定めた DOMA ( Defense of Marriage Act )は憲法違反だと宣言し同性カップルに異性カップルと同様の権利を与える、ADOMA を支持し同性婚を認めない、B議会に委ねる、の3点だ。同性婚に反対する保守的な団体はすでに州法改正を要求している。
一方、同じく同性婚を禁じているニュージャージー州においても同様の議論が巻き起こっている。2002年にラムダ・リーガル( Lambda Legal 、 LGBT に特化した権利擁護団体)率いる7組の同性カップルが結婚する権利を求めて訴訟を起こした事に端を発する。同年6月、同州控訴裁判所は、“州法は同性婚を認める必要はない”とする裁定を下している。同裁判所はまた、“ニュージャージー州で同性婚が可能になるかどうかは議会次第”との裁定も下している。ラムダ・リーガルはただちに州最高裁判所へ上告した。
同性婚の合法化を求める同様の裁判は、ニューヨークやカリフォルニアを含む複数の州で起こされている。ニューヨークの中等裁判所では、ある2つの訴訟に対し“同性カップルに結婚証明書の発行を拒否するのは違憲ではない”という裁定を下している。この2つのケースを含むいくつかのケースが今年中にニューヨーク最高裁判所で争われる予定。カリフォルニアでは来年もしくは2008年に、最高裁まで達した時点で現在別々に争われている訴訟が一つにまとめられる可能性があるという。 |