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ブッシュ大統領、一般教書演説で「結婚の定義」に言及
2006/03/30 23:45
(ワシントンD.C.)現地時間1月30日月曜日夜、ブッシュ大統領は一般教書演説を行い、経済、教育、燃料転換政策、同性結婚に関連し「結婚の定義」などの問題にふれた。
連邦議会議事堂で行われた一般教書演説の中で、ブッシュ大統領は「多くのアメリカ市民、とりわけ子の親たちは、未だに私たちの文化の方向性、最も基本的な制度の健全性に関する深い懸念をしている。彼らは、公的な人物による非倫理的行動を憂慮し、結婚について再定義を行おうとする活動的判事に失望している」と話した。
一般教書演説での「結婚についての再定義」に関して、アメリカ最大の同性愛者人権団体「ヒューマン・ライツ・キャンペーン(以下、HRC)」は批判的見解を示している。
HRC代表ジョー・ソルモニーズ氏は「批判されて然るべき政治家の非倫理的行動と、公正で独立した判事を比較することは、ばかげた話であり誤っている」と非難。
大統領は、働く家族に対する新たな税金削減と、よりよい医療保険の提供を提案した。
ソルモニーズ氏は「もし、大統領が本当に、働く家族に対する税金削減や医療保険の提供に興味があるならば、同性愛者、バイセクシュアル、トランスジェンダーであるアメリカ市民のために、不公平な税金と医療保険に関する現状を変えようとするはず。私たちの(LGBTI)コミュニティは、他の人(異性愛者カップルやその家庭)よりもより高い税金を課せられている。大統領と議会は、この不公正を是正すべき」と話している。
ブッシュ大統領は、同性結婚制度整備反対の姿勢を示唆したが、議会に対し、エイズ治療を待つ患者を撲滅することを目的として州政府に対し新たな財政支援を行うよう、ライアン・ホワイト法(注1)の改正を求めた。
「100万人以上のアメリカ市民がHIVと共に生き、患者の半数以上はアフリカ系アメリカ人。私たちはアフリカ系アメリカ人教会や、信仰団体と緊密に協働して迅速なエイズ検査実施をし、アメリカにおけるエイズの新しい感染報告がなくなる日がくるよう全米レベルでの努力をしたい」(ブッシュ大統領)
これに対しソルモニーズ代表は「大統領がエイズ対策の重要性を認識したことは、前向きなこと。しかし、私たちは、ブッシュ政権の医療保険政策や、HIV/AIDS対策決定に際しても、科学ではなく観念を持ち出して取り組もうとしている姿勢に悩まされ続けるだろう」と言う。
ソルモニーズ氏と同様の意見を持つのは、「エイズ・プロジェクト・ロサンジェルス」代表クレイグ・ E ・トンプソン氏。同氏は次のように語った:「私たちは、大統領がHIV/AIDS対策を、希望ある社会のヴィジョンの一部として描いていることを嬉しく思う。しかし、ブッシュ大統領は、現在までの6年の在任期間中に、エイズ治療を待つ患者数を減らすための適切な財政支援を行うことができたはず。今年、エイズ患者支援団体は、エイズ対策費用としておよそ3億300万ドル(約360億5700万円相当)が必要と試算しているが、実際に得られたのは200万ドル(約2億3800万円相当)。言葉だけで、実体が伴わないのでは、(大統領の言葉について)懐疑的になっても仕方がない」
長老派メトロポリタン・コミュニティ教会のナンシー・ L ・ウィルソン師も、大統領の方針について、ソルモニーズ氏やトンプソン氏同様に感心していないうちの一人。
「あまりにも多くのアメリカ市民が、大統領の宣言する“私たちの連帯は強いもの“という言葉を、普段の生活とは遠いところのものだと感じている。アメリカ合衆国憲法は“正義を構築し…そして私たちと、私たちの子孫に与えられる自由の恩恵を保証し”としているが、現実には、アメリカに住む数百万人のLGBTが、多くの市民に与えられている法的権利と保証を受けることなく、毎日の生活を送っている」とウィルソン師は話す。
ブッシュ大統領は、連邦最高裁判事に新しく任命されたサミュエル・アリート判事の認証式の数時間後に、一般教書演説を行った。上院議会は1月31日午前、アリート判事の就任を承認し、合衆国連邦最高裁は保守傾向を強めることになると見られている。
(注1)ライアン・ホワイト法:エイズ治療政策について定めた連邦法。1991年制定。適用範囲は州により異なるが、ほぼ無収入状態のHIV患者に対し、治療代を無償とすることなどを定めた法律。
ホワイトハウス HP 一般教書演説全文(英語) |