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「ブロークバック・マウンテン」の上映中止に対し、様々な反応
2006/01/14 18:09
(アメリカ/ユタ州)ユタ州の映画館で映画「ブロークバック・マウンテン」が上映中止になったのをうけ、様々な反応が出始めている。
ユタ州の映画館「メガプレックス」で上映禁止になった後、ワシントン州ポルスボにある映画館「リーガル・マルチプレックス・ムービーシアター」でも上映中止が決まった。メガプレックスの時と同様に地元紙での宣伝や、前売り券の発売をしていたにもかかわらず、上映当日に突然上映中止の張り紙が出された。「リーガル・マルチプレックス・ムービーシアター」はテネシー州に拠点を置くリーガルチェーン傘下の映画館で、リーガルチェーンは世界最大の映画館チェーンのひとつである。「リーガル」での上映中止はユタ州有数の富豪でモルモン教徒であるラリー・ H ・ミラー氏がオーナーであり、NBAユタ・ジャズを初めとして多くの企業を傘下に持つミラーグループの映画館である「メガプレックス」の上映中止の影響によるものと見られている。
この様な事態に対し、「ブロークバック・マウンテン」に主演しているヒース・レジャー氏はオーストラリアプレミアの為訪れたメルボルンで「差別行為だ」と批判している。「僕自身はこの映画が論争の的になるようなものだとは思わない。でもユタ州のモルモン教徒は論争にするのだろう。こんなことを論争の的にするなんて、とてもおかしいことだし、未成熟な社会じゃないかと思う。もし二人の人間が恋に落ちて、愛よりも怒りを表すようならば、ぼくらはそのことをもっと心配し、気にかけるべきじゃないだろうか。」レジャー氏はそう語った。
「ブロークバック・マウンテン」が数多くの賞にノミネートされ評判も高まる中、ユタ州では大きな力をもつモルモン教会による攻撃にあっている。同性結婚を禁止する州憲法修正を支持し、同性愛問題で常に戦いを仕掛けている保守派グループ「ユタ・イーグルフォーラム」は、今回の上映中止を賞賛した。対してユタ州GLBTコミュニティセンターはミラー氏が所有する企業に対するボイコット運動を呼びかけている。
一方で映画「ブロークバック・マウンテン」に対する評価はさらに高まっている。ロスアンゼルス、ニューヨークの両批評家協会賞受賞、ゴールデングローブ賞ノミネートに続き、月曜日には第11回批評家選出賞の最優秀作品賞、最優秀監督賞を受賞した。最優秀主演男優賞は同性愛者の作家トゥルーマン・カポーティの生涯を描いた「カポーティ」で主演したフィリップ・シーモア・ホフマンが受賞したが、作品に対する評価はうなぎのぼりだ。 365gay.com は「ブロークバック・マウンテン」「カポーティ」という同性愛者を描いた両作品の快挙を「人々はゲイのカウボーイとゲイの伝記を選んだ( The People choose Gay Cowboy & Gay Bio) 」と題して報じている。来週1月16日にはゴールデングローブ賞の受賞作品が発表される。アカデミー賞の前哨戦とも言われるゴールデングローブ賞を受賞するようなことになれば、必然的にアカデミー賞への期待も高まることになる。 |