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イラク警察、14歳少年を“同性愛の罪”により射殺
2006/05/09 01:32
(イラク)イラク警察が14歳の少年を同性愛による罪で射殺したと英国「インディペンデント」紙が報じた。
射殺された少年アハメド・カリルさんの住んでいたバグダッド南部アル・ドラ地区の住人らによると、カリルさんは警察ともみ合いの後、至近距離から発砲されたという。
ロンドンの同性愛者権利団体「アウトレイジ」の中東問題担当で、イラクから亡命した同性愛者であるアリ・ヒリ氏は、「カリルさんの殺害現場を寝室から目撃した住人らによると、4人の警官が四輪荷台つきトラックでカリルさん宅に到着した直後、警官らはカリルさんを家の中から引きずり出し、2発を頭に、数発を頭以外の部分に至近距離から撃ち込んだと証言している。」と話した。
ヒリ氏は、カリルさんを“貧困の犠牲者”だとし、“イラク警察内に存在する原理主義的要素”によって殺害されたと話す。カリルさんは、貧困に苦しむ家族を支えるために男性を相手に売春をしていたとされ、買春した男性らは、アル・ドラ地区を離れていると見られる。
ヒリ氏は、英国にある30人以上の亡命イラク人同性愛者から構成されるグループのコーディネーター。ヒリ氏のグループは、バグダッドやイラクのその他の地域にいる同性愛者らとアンダーグラウンド・ネットワークを通して連絡をとり合っている。
複数の人権団体が、カリルさん殺害がイラクでの同性愛者を標的とした一連の殺害であるとして、イラク警察を非難。
イラクの同性愛者団体「レインボー・フォー・ライフ」は、同性愛者を標的とした一連の殺害が、イラク最大派閥であるシーア派イスラム教組織「イラク・イスラム革命最高評議会」の関連組織「バドル軍団」と関連があるものと見て非難している。
「レインボー・フォー・ライフ」広報担当者は、国連人道問題調整部(OCHA)の総合地域情報ネットワーク(IRIN)に対し「私たちは、これまで殺害された人たちが、性的指向に基づいて標的にされたと確信しています」と話した。
イスラム教国家では、同性愛は罪とされているが、それに加え、シーア派最高指導者アリ・アル=シスタニ氏による度重なる同性愛嫌悪発言が、イラクにおける同性愛者の組織的大量殺害に強い影響を与えている。(関連記事) |